「いつも使えていたはずなのに、ポケットWi-Fiが圏外になって繋がらない…」
「今日はずっと圏外のままで、インターネットに接続できない」
ポケットWi-Fiを利用していて、急に圏外になって使えなくなってしまうというのは、決して珍しいことではありません。
もちろん実際に電波の届かない圏外になってしまっているという場合もあるでしょうが、なかにはインターネット接続可能な状態にも関わらずポケットWi-Fiのほうで「圏外」表示されてしまうこともあるのです。
本記事では、いつも圏内で使えていたポケットWi-Fiが急に「圏外」になってしまったときの対処法について詳しくまとめていきます。
多くの場合、ポケットWi-Fiの圏外状態はすぐに解消されて、いつも通りインターネット接続できるようになるはずです。ぜひご覧ください!
目次
ポケットWi-Fiが突然圏外になった時に、まず試してみること
突然ポケットWi-Fiが圏外になった…というときには、まず以下の点を試しておくと良いでしょう。
- 「機内モード」になっていないか
- 他のインターネット接続機器(スマホ等)にて、同様に圏外になっているか確認
- 場所を移動してみる
- ポケットWi-Fiの電源を入れ直す
- SIMカードの差し直しを行う
それぞれ、順を追って見ていきましょう。
機内モードになっていないか
「機内モード」は、インターネット接続機器またはその周辺機器の電波を発しない状態にすることです。
PCやスマホに機内モードがあることは多くの人がご存知のところでしょうが、ポケットWi-Fiにも機内モードの設定があります(ポケットWi-Fiによっては「データ通信機能のON/OFF」など、異なる名称になっている場合があります)。
機内モード時は、当然ながらポケットWi-Fiの画面にてアンテナは立たず、「圏外」表示となります。
「いつもは問題なく使えるのに、なぜか今日はずっと圏外のままだ」という際は、機内モードになっていないか確認しておくと良いでしょう。
※ポケットWi-Fiの機内モードの設定方法は、マニュアルやサポートページでご確認ください。
他のインターネット接続機器(スマホ等)にて、同様に圏外になっているか確認
お使いのスマホや携帯電話での電波の入り具合を確認して、同様に圏外(アンテナが立っていない状態)になるようでしたら、圏外になっているのはポケットWi-Fiの問題ではなく、そもそもその場所にインターネットの電波が来ていない可能性があります。
以降の『他の通信機器では「電波が届く」「圏内になる」といった場合の対処法』にて、更なる原因の切り分け方法を紹介していますので、ご確認ください。
「いつもだったら繋がっていたのに」という場合は通信基地や通信会社側の不調やトラブルの可能性もあります。各通信会社のHP等でトラブルの通知がないか確認しておくと良いでしょう。
場所を移動してみる
その他、建物の構造や、他の電子機器からの干渉等でポケットWi-Fiが繋がらなくなっている場合もあります。
その場合は、場所を少し移動したり、屋内であれば屋外に出てみたりしてみてポケットWi-Fiが圏内になるかを確認してみます。
ポケットWi-Fiの電源を入れ直す
他のインターネット接続機器では圏内になっているという場合は、ポケットWi-Fiの不調も考えられます。
こういったシチュエーションにおいて、ポケットWi-Fiの「再起動」で解決できることも少なくありません。
一度ポケットWi-Fiの電源をOFFにして、再度電源を入れなおして、圏内になるか確認してみましょう。
SIMカードの差し直しを行う
「ポケットWi-Fiの再起動」と同様に有効なのが「SIMカードの差し直し」です。
ポケットWi-Fiの電源を一度OFFにして、SIMカードを一旦取り出し再度差し込んで、その後電源をONにします。このアクションでポケットWi-Fiの不調が改善されるケースもあります。
※SIMカードの差し直し方は、ポケットWi-Fiのメーカー・端末によって異なります。また、抜き差し中に破損等のトラブルが起きないようご注意ください。
WiMAXの場合は「ハイスピードプラスエリアモード」で原因を探る
ポケットWi-Fiが急に圏外になった際に、利用しているポケットWi-Fiが「WiMAX」の場合であれば、WiMAXの通信設定をハイスピードプラスエリアモードに変えてみるのも一つの手です。
ハイスピードプラスエリアモードとは
ハイスピードプラスエリアモードとは、WiMAXにて利用できる通信方式の1つです。
通常(初期状態)においてWiMAXは「WiMAX2+」という通信方式のみ利用するようになっていますが、ハイスピードプラスエリアモードに設定を変更することによって、更に「au 4G LTE」の通信方式も併用できるようになります。
「au 4G LTE」は、auスマートフォン・携帯電話で利用される通信方式です。非常に「繋がりやすい」と評判の高い通信方式で、au公式サイトでは、この通信方式での人口カバー率は「99%」と提示しています。
ハイスピードプラスエリアモードは2年契約では有料オプションですが、現在主流になっている3年契約では無料で利用できます。
ハイスピードプラスエリアモードのメリット
- 通信エリアが格段に広がる
- 屋内・地下でも繋がる
- 接続速度が高くなる
ハイスピードプラスエリアモードの注意点・デメリット
- WiMAXを2年契約にした場合は、1回でもハイプラスエリアモードに繋ぐと料金が発生する
- ハイスピードプラスエリアモードは、月内7GBまでの通信量規制がある
- 通信量規制を超えて利用した場合、通常のWiMAX2+通信(ギガ放題)も道連れで速度制限(128kbps)に
ハイスピードプラスエリアモードのメリットとしては、「通信エリアが広がり」「繋がりやすくなって」「速度も速くなる」といった点が挙げられます。
一方で、ハイスピードプラスエリアモードの注意点・デメリットとしては、「2年契約の場合は利用の際に月額1,005円が発生」「月内に利用できる通信量は7GBまで」「7GBを超えて利用した場合は速度制限になる」について留意しておくと良いでしょう。
はじめてハイスピードプラスエリアモードを知った方からするとちょっとややこしさを感じてしまわれたかもしれませんが、要は「ハイスピードプラスエリアモードはもともと有料オプション」であり、かつ通信量規制が厳しめの大手通信キャリアauの通信方式を利用していることもあって、「月内7GBまでの規制がある」ということです。
ハイスピードプラスエリアモードの「繋がりやすさ」としては抜群ですので、今回のように「急にポケットWi-Fiの電波が圏外になってしまった…」という際は、WiMAXの設定にてハイスピードプラスエリアモードにしてみてどうかを確認するのも、一つの手でしょう。
ハイスピードプラスエリアモードでは電波が届く場合は…
WiMAXが圏外になっていて、「ハイスピードプラスエリアモードにした際には電波が届く」という場合は、以下の可能性が考えられます。
- 通信エリア外で電波が届いていない
- 屋内で受信状態が悪い
- プロバイダで障害が出ている
- 接続台数が上限に達している
上記を確認しても現象が変わらないという場合は、後述する「ポケットWi-Fi故障時の対処法」のトラブルシューティングをご確認ください。
ハイスピードプラスエリアモードでも圏外のままの場合は…
お使いのWiMAXが圏外になり、かつハイスピードプラスエリアモードにしても圏外のままだという場合は、まず以下の可能性が考えられます。
- 機内モードになっている
- 通信制限がかかっている
- 利用料金の支払い忘れ
- プロバイダで障害が出ている
- 接続台数が上限に達している
- 機器(またはSIMカード)が故障している
上記6点のうち5点を確認した上で、それでも原因が合致しないという場合は、6点目の「機器(またはSIMカード)が故障している」可能性が高まります。
この場合も、「ポケットWi-Fi故障時の対処法」を書く二人していくと良いでしょう。
他の通信機器では「電波が届く」といった場合の対処法
ポケットWi-Fiは圏外になるけど、他の通信機器(スマホや携帯電話等)では「問題なく電波が届く」という場合は、以下の可能性が考えられます。
- 通信エリア外で電波が届いていない
- 屋内で受信状態が悪い
- 通信制限がかかっている
- 利用料金の支払い忘れ
- 機器(またはSIMカード)が故障している
1つ目の「通信エリア外で電波が届いていない」のと2つ目の「屋内で受信状態が悪い」については、一度場所を移動して、圏内になるかを確認し、更には各ポケットWi-Fi提供会社の公式HPで紹介している「通信エリア」(ポケットWi-Fiがインターネット接続できる地域・エリア範囲)について確認しておくと良いでしょう。
また、ポケットWi-Fiによっては建物の壁や階層、地下エリアといった障害物に弱い(繋がりにくくなる)こともありますので、窓側に移動してみてどうか等も併せて確認しておくことをおすすめします。
そのほか、「通信制限がかかっている」「利用料金の支払い忘れ」といった原因でポケットWi-Fiが圏外になっている可能性もあります。
上記可能性が考えられる場合は、一度ポケットWi-Fiのサポート窓口に問い合わせて確認しておくと良いでしょう。
ポケットWi-Fi故障時の対処法
ここまで触れた原因・可能性を確認しても、依然ポケットWi-Fiが圏外のままである場合は、ポケットWi-Fiが故障している可能性が高いです。
ポケットWi-Fiの故障の可能性が高い場合は、まず「初期化」を試す
「ポケットWi-Fiの故障かな?」と思った時は、まずポケットWi-Fiの初期化を行ってみると良いでしょう。
初期化の方法はポケットWi-Fiのメーカーや型番によって異なりますので、方法が分からない場合は各メーカーに問い合わせて確認されることをおすすめします。
初期化を試しても変わらずポケットWi-Fiが使えないという場合は、専門による修理が必要となります。
提供元の店舗またはプロバイダに連絡し、併せて以下の点を確認していくと良いでしょう。
- 契約1年以内であれば、メーカー保証を利用
- 端末保証サービスに加入している場合はサービスを利用
- 実費で修理する(5,000円〜20,000円ほど費用発生)
- SIMカードが故障していない場合、自分で白ロムを購入するという手も
- 修理を諦めてプロバイダを解約する(解約手数料が必要)
契約1年以内であれば、メーカー保証を利用
ポケットWi-Fiを契約して1年以内でしたら、仮にポケットWi-Fiが故障していたとしても基本的には「メーカー保証」を利用して無料で修理対応してもらえます。
ただし、故意の破損や水没による故障などは「メーカー保証対象外」としているところが殆どですので、その場合は有料対応になるのでご注意ください。
メーカー保証の対象範囲は、一度サポートページや問い合わせ窓口で確認しておくと良いでしょう。
端末保証サービスに加入している場合はサービスを利用
多くのポケットWi-Fiは、契約時に「安心補償サービス」といった端末補償サービスへの加入を促しています(名称は、各ポケットWi-Fiによって異なります)。
これら補償サービスに加入している場合、ポケットWi-Fi破損の際も、無料もしくは格安で修理対応してもらえます。
ただし、すべての故障のケースで無料もしくは格安になるとは限らず、ポケットWi-Fi提供元の店舗・プロバイダによって補償範囲は異なりますのでご注意ください。
実費で修理する(5,000円〜20,000円ほど費用発生)
ポケットWi-Fiの修理が必要になり、一方で契約してから1年を過ぎていて、また端末保証サービスにも加入していない場合、修理は「実費」での対応となるでしょう。
修理費用の目安は、5,000円〜20,000円ほどです。
状況によっては、新たにポケットWi-Fiを購入(契約)しなおしたほうがコスト的にリーズナブルになるかもしれませんね。
また、故障しているのが本体のみで内部のSIMカードが破損していないことが明確な場合は、本体のみ(白ロム)を購入するという手もあります。次項にて詳しく説明しますので、併せてご覧ください。
SIMカードが故障していない場合、自分で白ロムを購入するという手もある
中古ショップやAmazon等のインターネットショップで、比較的新しい端末のポケットWi-Fiがかなり安い金額で販売されているのをご覧になられたことがある方は多くいらっしゃることでしょう(おおよそ数千円程度)。
それらは通常SIMカードが入っておらず、そういったSIMカードが入っていない端末機器(ポケットWi-Fi)のことを「白ロム」と呼ばれます。
つまり、ポケットWi-Fiの本体のみが破損していた際には、SIMカードはそのまま利用して外側の白ロムだけ買い替えれば、実費修理よりも安く済ませられることが多いです。
一方で、白ロムはメーカーのサポート保証の対象外になっていることも多く、こちらの対処を行う場合は「自己責任」となりますので、ご注意ください。
修理を諦めてプロバイダを解約する(解約手数料が必要)
「ポケットWi-Fiが破損していて、かつ修理費に結構な金額が発生する…」という場合は、プロバイダを解約して新たにポケットWi-Fiの契約をするという手もあります。
そもそも、ポケットWi-Fiを「レンタル」ではなく購入している場合、端末自体はあなたの所有になりますので修理の義務は発生しません。
また、ある程度年数も経っているポケットWi-Fiでしたら、わざわざ修理するよりも新しい端末で契約しなおしたほうが有効であることも多いでしょう。
ただし、プロバイダを契約更新月以外のタイミングで解約する際は「解約手数料」が発生します。
解約時期によっても変わりますが、ポケットWi-Fiの一般的な解約手数料は1万〜2万円ほどにもなります。少し待てば契約更新月になる場合は、更新月になるのを待ってから解約したほうが良いでしょう。
一方で、一部ポケットWi-Fiプロバイダでは新規契約者に向けてキャッシュバックや月額料金を安くするキャンペーン、その他ポケットWi-Fi乗り換え時に違約金を補償してくれるキャンペーンを実施しているところもあります。
ですので、うまくそれらのキャンペーンを利用すれば、解約手数料も相殺し大きな痛手にならずにすませるかもしれません。
どんなときもWiFiなら、クラウドSIM採用で回線が繋がりやすい!
さて、ここまでポケットWi-Fiが圏外になったときの対処法についてお伝えしましたが、続いては「圏外になりにくいポケットWi-Fi」について、おすすめのポケットWi-Fiを紹介したいと思います。
圏外になりにくいポケットWi-Fi「どんなときもWiFi」
どんなときもWiFiは、2019年3月よりサービス開始された、「容量無制限」でインターネット利用できるレンタルWiFiです。
どんなときもWiFiは、「月内の容量無制限」で利用できるほか、「ソフトバンク回線、au回線、ドコモ回線の3回線ほか、海外のインターネット回線にも対応している」といった特徴があります。
つまり、どんなときもWiFiで利用するインターネット回線は複数ある為、どれか一つの回線が繋がらなくなっても他の回線でつなげることができる(圏外になりにくい)ということですね。
どんなときもWiFiの特徴
- 国内利用時に、docomo、au、softbank3回線を利用できる
- どんなときもWiFiは「通信制限」が一切なし!
- クラウドSIM採用で利用エリアが広い(世界107ヵ国で利用可能)
- 月額料金がかなり安い
- 端末の充電が長持ち!無料レンタル
- 最短即日発送
どんなときもWiFiのように、SIMをクラウド(インターネットサーバー)で管理し、複数のインターネット回線に対応できるWi-Fiルーターを、クラウドWi-Fiといいます。
比較的新しい規格にはなりますが、インターネット接続における「繋がり安さ」を大きく実現できるため、今後同様のサービスは増えていくことでしょう。
現在(2019年8月)においては、国内でのインターネット接続において、docomo、au、softbankの3回線を使える(どれか一つの回線が不調になっても、他の回線で補える)ポケットWi-Fiは、どんなときもWiFiのみです。
ポケットWi-Fiの「繋がりやすさ」を重要視している方には、どんなときもWiFiはとてもおすすめなWiFiサービスと言えるでしょう。
まとめ) ポケットWi-Fiが「圏外」になったときは、その「理由」「原因」「可能性」にもアプローチを
ここまでお読みになられて、いかがでしたでしょうか。
ポケットWi-Fiは「インターネット接続するための機械」ですので、そのポケットWi-Fi自体が圏外になってしまうのは誰にとっても「望まない事態」といえます。
ただ、機械はいずれ壊れるものですし、調子が悪くなる時もあるものです。
そういったイレギュラーな事態になった際に、適切なアプローチをしていけるかによって、私たちがポケットWi-Fiをどれだけ有効活用できるかも変わってくるでしょう。
ポケットWi-Fiに限ったことではありませんが、使用している製品・サービスが意図せぬ動作・状態になった場合はその「理由」「原因」「可能性」についてしっかり確認していくことが大切です。
それら確認は、私たちがポケットWi-Fiのことを「より良く知る」きっかけにも、繋げていけることでしょう。
皆さんの快適なインターネットライフを実現していく際に、この記事が少しでもお役立てできることを、心より願っています!
11月のおすすめモバイルWi-FIサービス
サービス名/プロバイダ・キャンペーン・プラン | 回線 | 契約年数 | 月額料金 | ||
---|---|---|---|---|---|
BBN Wi-Fi | トリプル キャリア |
2年 | 3,250円/月 | 公式サイト | |
ギガWi-Fi (U2sプラン) |
トリプル キャリア |
3年 | 3,250円/月 | 公式サイト | |
WiMAX (GMOとくとくBB 月額値引き) |
WiMAX2+ | 3年 | 3,344円/月 (1〜2ヶ月目2,590円、 25ヶ月目〜4,263円) |
公式サイト |