2019年1月24日に、ホームルーター型WiMAXの最新機種「Speed Wi-Fi HOME L02(以下L02)」がリリースされました。
一般的なホームルーターと比べての「L02」の最たるメリットとしては、「工事不要ですぐに利用できること」、そして「月額料金が(他のホームルーターと比較して)安い」といったところでしょう。
ご自宅または職場等のワークスペースでL02を導入予定の方は、性能や旧バージョンの端末との違いが気になっているのではないでしょうか。
そこで、今回はこのL02について、機能・性能・スペック・メリット、その他旧端末のWiMAX HOME 01(以下HOME01)との比較も行いながら、詳しく見ていきたいと思います。
この記事を読めば、あなたにとってL02がどれだけ活用できそうか、イメージを持つことができることでしょう。是非ご覧ください!
目次
L02の機能・性能・スペック
まずは「L02」の特徴・性能・スペックについて詳しく見ていきましょう。
L02の特徴
- 工事不要で、すぐにインターネット接続できる
- 通信速度下り最大1Gbpsと、光回線同等の通信速度
- スマホ・PCへの受信感度(繋がりやすさ)向上
1つ目の「工事不要で、すぐにインターネット接続できる」については、これまでのホームルーター型WiMAXも同様でしたが、2つ目と3つ目の特徴はまず押さえておきたいポイントです。
特に、2つ目の「通信速度下り最大1Gbps」のギガスピード実現は、これまでの従来WiMAX製品では達しえなかった大きな特徴と言えるでしょう。
L02の性能・スペック一覧
商品名 | Speed Wi-Fi HOME L02(スピード ワイファイ ホーム L02) |
---|---|
デザイン | |
製造元 | HUAWEI(華為技術) |
通信方式 | WiMAX 2+、au 4G LTE |
最大通信速度 | ハイスピードモード(WiMAX2+) 下り最大558Mbps|上り最大30Mbps ハイスピードプラスエリアモード(WiMAX2+、LTE) 下り最大867Mbps|上り最大75Mbps ※有線(LAN)接続の場合 下り最大 1Gbps |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz / 5GHz対応) |
寸法 | 約W93×H178×D93mm |
質量 | 約436g |
バッテリー容量 | コンセントから直接供給 |
カラーバリエーション | ホワイトのみ |
最大同時接続数 | 最大約40台(2.4GHz: 20台、5GHz: 20台) |
対応OS | Windows 7/8.1/10 Mac OSX 10.9〜10.14 |
さて、ここまでのL02の機能・性能・スペック面で注視しておきたい点としてまず挙げられるのが「通信速度」。LAN接続の場合の下り最大の通信速度が「1Gbps」と、まさに光回線レベルの速度が実現できるようになっています。
最大同時接続数が「40台」というのも、オフィスやイベント・セミナールーム等で複数人でのインターネット接続予定の際にも余裕を持った利用が期待できそうですね。
反面、L02はホームルーター型WiMAXということで、内臓バッテリーはなく、常に電源コンセントからの電力供給が必要となります。
「WiMAXを自由に持ち運べる」ようにされたい場合は、L02ではなく、通常のポータブル形式のWiMAXにされると良いでしょう。
L02のメリット
ここまでの内容で、「L02への関心が高まった」という方は、更にL02のメリット部分を深掘りしておきましょう。
L02の注目すべきメリットとしては、以下の6点が挙げられます。
- LTE利用時で下り最大867Mbpsで光回線と同等の速さに
- ハイスピードエリアモード利用も安心!通信モード自動切替機能
- 4本の高感度アンテナで室内どこでも快適に利用
- ベストポジション機能でさらに快適
- 再設定不要!Wi-Fi設定お引越し機能
- 最大40台接続可能
それぞれ、順を追って見ていきましょう。
LTE利用時で下り最大867Mbpsで光回線と同等の速さに
先にも述べましたが、L02の特徴としてまず挙げられるのが通信速度の速さ。
LTE(ハイスピードプラスエリアモード)利用時に、下り最大867Mbpsの速度を実現できます。
L02とスマホ・PCをLANケーブルで繋げた場合は更に速度が上がり最大1Gbpsにも※。
4K動画やテレビ会議、FPSオンラインゲーム(スプラトゥーン等)などの用途でインターネット接続される方には、かなり強力な回線速度としてサポートしてくれることでしょう。
※上記速度の記載は「最大値(理論値)」になりますので、実際の速度とは異なります。
ハイスピードエリアモード利用も安心!通信モード自動切替機能
最大速度867MbpsがウリのL02のハイスピードプラスエリアモードですが、このモードは月内で7GB以上の通信量を超えると、通信速度128Kbpsまでという速度制限が発生するという弱点があります。
ですが、L02にはその弱点を回避するための「通信モード自動切り替え機能」があり、こちらはあらかじめ設定したデータ量になると、「ハイスピードプラスエリアモード」から月間データ容量制限のない「ハイスピードモード」に自動的に切り替えてくれる機能です。
つまり、「ハイスピードプラスエリアモードで知らずのうちに7GB以上使って、速度制限がかかってしまった…」というようなWiMAXで従来起きやすかったトラブルを、L02は未然に防いでくれる、ということですね。
4本の高感度アンテナで室内どこでも快適に利用
L02は内部に高感度アンテナが設置されており、それらを4方向に配置することで機器周囲360度全方位に向けて電波を発信しています。つまり、室内どこでも快適にインターネット接続されやすくなっているのです。
更には、「TXビームフォーミング」という機能も搭載されており、こちらはWiMAXからスマホやPCに向けて「電波を送信する」性能を高めてくれます。
これら機能によって、インターネット通信の安定性が向上し、公式サイトでは「受信速度が約30%アップされる」と記載されています。30%の向上はかなり大きそうですよね。
ベストポジション機能でさらに快適
L02には、現在の受信電波の強弱を4段階のバーで表すLEDが付いています。
つまり、このバーの状態を観ながら、一番インターネット接続が快適に行える場所を選べるということで、この機能を「ベストポジション機能」と呼んでいます。
更にHiLinkというスマホアプリを使うと、受信電波の強弱を13段階まで確認することができるので、併せて活用されると良いでしょう。
公式サイト「【L02】ベストポジション機能とは何ですか?」
本製品を設置する場所のより詳細な電波の強さを「HUAWEI HiLink」アプリで確認できます(0〜12レベル、2秒ごとに表示し、20秒間の電波レベルの履歴を確認できます)。
1.HiLinkアプリにログインする
2.「ツール」タブをタップ
3.「ベストポジション」をタップ
再設定不要!Wi-Fi設定お引越し機能
L02には「WiFiお引っ越し機能」が付いています。
こちらは、これまでのWi-FiルーターからL02に移行する際に、SSIDとパスワードを移行するための機能です。
スマホやPCをルーターにはじめて接続する際にはIDとパスワード設定しますが、Wi-Fiルーターが新しく別のものになると通常それら設定を再度行う必要が発生します。ですが、「WiFiお引っ越し機能」を使えばその手間なしに、そのままインターネット接続できる、ということですね。
公式サイト「【L02】Wi-Fi設定お引越し機能とは何ですか?」
これまで利用していたWi-FiルーターのSSIDと暗号化キー(パスワード)をWPS機能を使って、本製品に引き継ぐことができる機能です。
はじめてガイドを参照して、お引越し操作をしてください(モバイルルータと異なり、2.4GHzと5GHzの両方のWi-Fiお引越しが可能です)。
本機能を使うことにより、スマートフォンやタブレットなど接続機器側で再設定をする必要なく、そのまま利用することができます。
最大40台接続可能
前の章でもお伝えしましたが、L02は最大接続数「40台」としており、こちらは準最新機種のホームルーター型WiMAXのHOME01(NECプラットフォームズ株式会社)で掲げていた「最大22台」と比較すると大きく上回ります。
厳密には、2.4GHzの回線で20台、5GHzの回線で20台、計40台という内訳になりますが、オフィスやサークル等でご利用予定の方にはかなり頼もしいスペックです。
HOME L02とHOME 01を比較!
ここまでで、L02の機能・性能・スペックおよびメリットについてお伝えしてきました。
ここで一度、ホームルーター型WiMAXの準最新端末である「WiMAX HOME01」とスペック比較をしてみましょう。
商品名 | Speed Wi-Fi HOME L02 | WiMAX HOME01 |
---|---|---|
デザイン | ||
製造元 | HUAWEI(華為技術) | NECプラットフォームズ株式会社 |
通信方式 | ・WiMAX 2+ ・au 4G LTE |
・WiMAX 2+ ・au 4G LTE |
最大通信速度 | ハイスピードモード(WiMAX2+) 下り最大558Mbps|上り最大30Mbps ハイスピードプラスエリアモード(WiMAX2+、LTE) 下り最大867Mbps|上り最大75Mbps ※有線(LAN)接続の場合 下り最大1Gbps |
下り最大440Mbps|上り最大75Mbps |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac (2.4 GHz / 5 GHz対応) |
IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz帯)、 IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz帯) |
寸法 | 約W 93×H178×D93 mm | 約W 70×H155×D100Dmm |
質量 | 約436g | 約338g |
バッテリー容量 | コンセントから直接供給 | コンセントから直接供給 |
カラー バリエーション |
ホワイトのみ | ホワイトのみ |
最大同時接続数 | 最大約40台 (2.4GHz20台、5GHz20台) |
最大22台 (LANポート2台、2.4GHz10台、5GHz10台) |
対応OS | Windows 7/8.1/10 Mac OS X 10.9〜10.14 |
Windows 7/8.1/10 macOS 10.5〜10.14 |
L02とHOME01を比較した際に、大きな差異が見られるのは以下の3点でしょう。
- 通信速度:L02の方がかなり早い
- サイズ・質量:HOME01のほうがやや小ぶり
- 最大同時接続数:L02の方がかなり多い
サイズ・質量においては、L02のほうがやや大きいですが、据え置き型として利用するホームルーターとしてここはあまり気にせず利用できるでしょう。
一方、通信速度・最大同時接続数におけるL02のアドバンテージはかなり強力です。
現在ホームルーター型WiMAXのご契約を検討されている方は、最新機種のL02を選んでおいてまず間違いはないでしょう。
持ち運びの可能性があるならW06
L02はホームルーター型WiMAXとしてとてもおすすめですが、もし「外出先でもインターネット接続できるようにしたい」という場合は、据え置き型のL02は適しません。
その場合は、L02と時を同じくしてリリースされた「Speed Wi-Fi NEXT W06」をおすすめします。
W06は、持ち運び可能なモバイルWi-Fiルーターとして、現在(2019年2月)において最も性能の高いWiMAXです。
通信速度もL02同等の速度を出せ、更にはL02のメリットでも挙げた「通信モード自動切替機能」や「高性能ハイモードアンテナ」「TXビームフォーミング」の機能も有しています。
「WiMAXを購入予定だけど、外出先でも活用したい」という方は、L02よりもW06を選んだほうが、より幅広いインターネット活用が期待できるでしょう。
おすすめプロバイダはGMOとくとくBB一択
さて、ここからは実際にL02のWiMAXを契約する際のおすすめのプロバイダについて紹介していきます。
L02の契約先プロバイダを選ぶ際にまず注意したいのが、「そもそも、そのプロバイダの製品ラインナップにL02が含まれているか」ということです。
持ち運び可能なモバイルWi-Fiルーター形式のWiMAXと違い、据え置き型のホームルーターWiMAXを扱っているプロバイダはそれ程多くありません。
WiMAX契約前に、そのプロバイダでL02を扱っているかをまずチェックするようにしましょう。
それから、次に意識したいのが「トータルコストの安さ」です。WiMAXプロバイダは、それぞれプロバイダ毎に価格やキャンペーン、サポート内容も変わりますので、特にコスト面は慎重に比較検討しておきたいところです。
WiMAXプロバイダを選ぶ際の、押さえておきたいポイント
- トータルコストが安い
- 実績が豊富
- 最新機種(L02)が選べる
1点目の「トータルコストが安い」と「最新機種(L02)が選べる」については、まさに今お伝えしたところですが、併せて2点目の「実績が豊富」という観点も重要です。
L02はじめ、WiMAX最新機種においては殆どのプロバイダが「3年契約」としています。
3年の契約期間内に故障等のトラブルがあったときにしっかりとサポートしてくれるかどうかについては、そのプロバイダの実績(≒信頼)を基準に見ておくべきでしょう。
つまり、なるべく実績のあるプロバイダを選ばれたほうが、いざという時のトラブルにもサポート対応してもらいやすくなる、ということですね。
いちばんのおすすめは、GMOとくとくBBの「月額割引キャンペーン」
上記「WiMAXプロバイダを選ぶ際の、押さえておきたいポイント」を踏まえて、現時点で一番のおすすめWiMAXプロバイダはGMOとくとくBBの「月額割引キャンペーン」です。
GMOとくとくBBは、「お名前.com」や「GMOクリック証券」「GMOクラウド」など多くのサービスを展開するGMOインターネット株式会社が提供するプロバイダサービスです。
GMOとくとくBBの「月額割引キャンペーン」がおすすめの理由
- 他のWiMAXプロバイダと比べ、トータルコストが安い
- 最新端末を選べる(L02)
- サービス実績が豊富
- 20日以内の解約違約金無料キャンセル制度がある
特に一つ目の「トータルコストの安さ」でいうと、キャンペーン名の「月額割引」にあるとおり、毎月の月額料金支払いをかなりリーズナブルに済ますことができて、他のWiMAXプロバイダと比較してその差額は3年間で数万円(1〜4万円)にもなります。
GMOとくとくBBは製品ラインナップも充実しており、もちろん「L02」も選べます。
GMOとくとくBBの月額割引キャンペーン 料金プラン(ギガ放題プランの場合)
ホームルーター型WiMAXの最新機種L02を、「なるべくコスト安で、かつ実績のあるプロバイダで契約したい」という方は、上記GMOとくとくBB「月額割引キャンペーン」を選んでおけば間違いはないでしょう。
まとめ) ホームルーター型WiMAXだったら「L02」で間違いなし
ここまでお読みになられて、いかがでしたでしょうか。
一度、L02のメリットについて再度確認しておきましょう。
- LTE利用時で下り最大867Mbpsで光回線と同等の速さに
- ハイスピードエリアモード利用も安心!通信モード自動切替機能
- 4本の高感度アンテナで室内どこでも快適に利用
- ベストポジション機能でさらに快適
- 再設定不要!Wi-Fi設定お引越し機能
- 最大40台接続可能
WiMAXは毎年新製品がリリースされ、その性能向上スピードには目を見張るものがあります。
ホームルーター型WiMAXにしても、L02に至っては従来の光回線のホームルーター(固定回線)とほぼ同等のスペックに近づきつつあります。かつ、初期工事なしですぐにインターネット接続できる点、月々のコストも光回線(固定回線)よりかなりリーズナブルな点もありと、L02の方が勝っている点も少なくありません。
これまで光回線(固定回線)のホームルーターを利用されていたという方や、持ち運び型のWiMAXをホームルーター代わりにのみ使っていたという方は、L02の登用で、より便利なインターネット活用が期待できるかもしれませんね。
皆さんの快適なインターネットライフを実現していく際に、このサイトが少しでもお役立てできることを、心より願っています!
10月のおすすめモバイルWi-FIサービス
サービス名/プロバイダ・キャンペーン・プラン | 回線 | 契約年数 | 月額料金 | ||
---|---|---|---|---|---|
BBN Wi-Fi | トリプル キャリア |
2年 | 3,250円/月 | 公式サイト | |
ギガWi-Fi (U2sプラン) |
トリプル キャリア |
3年 | 3,250円/月 | 公式サイト | |
WiMAX (GMOとくとくBB 月額値引き) |
WiMAX2+ | 3年 | 3,344円/月 (1〜2ヶ月目2,590円、 25ヶ月目〜4,263円) |
公式サイト |