WiMAXの契約を検討されている方で、「WiMAX回線、ちゃんと繋がるだろうか…。LTEオプションを付けたほうが良いのかな?」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
現在多くのWiMAXプロバイダで、WiMAX回線と併せてLTE 回線も使用できる「LTEオプション」のサービスも用意しています。WiMAX回線がつながりにくくとも、LTE回線もあればより安心だ、ということですね。
ですが、安易にWiMAXにLTEオプションを付けての契約を決めてしまうのはおすすめできません。
ここで、「え?そうなの?」と思われた方は是非、この記事をご参考にしてください。
きっと、最適なWiMAX選びをしていくうえで、大きな一助となることでしょう。
目次
LTEオプション:ハイスピードプラスエリアモードとは
LTEオプションとは、通常WiMAXは「WiMAX2+」という通信方式を用いますが、更に「au 4G LTE」の通信方式も併用できるようにするものです。
「au 4G LTE」は、auスマートフォン・携帯電話で利用される通信方式。ちなみに、au公式サイトでは、この通信方式での人口カバー率は「99%」と提示しています。──かなり力強いカバー率ですよね。
これまでWiMAXシリーズのモバイルWi-Fiルータは、「WiMAX2+」の通信方式のみ対応でしたが、こちらは利用可能なサービスエリアが(現在拡大中ではあるものの)都市部に拠っており、地方や地下鉄内では電波の入りが悪くなる場合があるなどのデメリットがありました。
ですが、Speed Wi-Fi NEXT W04以降に利用できるようになったLTEオプションの「au 4G LTE」は、国内の地方・山岳部でもかなり広い範囲をカバーしていますので、地方にお住まいの方も安心してご利用できます。
更には、最新のWiMAXでは複数のインターネット回線を束ねて速度を向上させる「3CA技術」が搭載されており、従来のWiMAX2+通信方式とこのau 4G LTE通信方式を組み併せて、非常に高速なインターネット接続が実現できるようになったのです。
これらの、WiMAX回線と併せてau 4G LTE回線を利用したインターネット接続を、「ハイスピードプラスエリアモード」と言います。
WiMAXで、LTEオプションを利用するメリット
- 通信速度が速くなる(最大下り通信速度708Mbps)
- 地方、山岳部でもネットにつながりやすくなる
- 地下鉄や密閉された場所でも接続されやすくなる
さて、これだけ見ると、「なんだ、LTEオプションって良いことばかりじゃないか」と感じそうですよね。
ですが、前述でお伝えした通りLTEオプションにはいくつか事前に抑えておくべき注意点があります。
それらについて、次章以降、詳しく見ていきましょう。
LTEオプションは有料と無料がある
さて、WiMAX契約時にセットで利用できるLTEオプションですが、こちらは有料と無料の2パターンがあります。
WiMAX契約時の、LTEオプション有料と無料の違い
ケース | LTEオプションの有料/無料 |
---|---|
WiMAXを2年契約で申し込んだ場合 | 有料 |
WiMAXを3年契約で申し込んだ場合 | 無料 |
auスマートバリューmineに加入している場合 | (上記2年契約・3年契約に関わらず)無料 |
auスマートバリューmineとは、auのスマートフォン/携帯電話とWiMAXを併用した際に加入できるサービスです。このサービスに加入している場合、LTEオプションを無料にすることができます。
それ以外は、基本的にWiMAXを2年契約で申し込んだ場合は「有料」、3年契約で申し込んだ場合は「無料」になるということですね。
LTEオプションは、有料の場合どれだけ料金が発生する?
LTEは基本申し込み不要で、端末の設定の切り替えですぐにLTE回線(au 4G LTE回線)を利用することができます。
そして、有料の場合の料金は月額1,005円。月内で1回でも利用した場合は、この月額1,005円が発生します。
つまり、LTEオプションは有料の場合「1回でも接続すると利用量に関係なく料金が発生する」ということですね。この特徴(ルール)は意識しておくと良いでしょう。
「月額1,005円」ということは、毎月LTEオプションを使う前提で1年間利用した場合、従来のWiMAX月額料金にプラスして12,060円の金額が発生します。
この金額を高いと取るか安いと取るかは、まさにWiMAXの利用用途次第──といったところでしょうが、「気づいたらこんなに費用がかかっていた…」ということの無いよう、計画的な利用が望ましいでしょうね。
現在は「3年契約」が主流なので、LTEオプションは無料で利用できる
新しい機種である「WX05」「W06」登場以降、それまでほとんどのプロバイダで選択できた「2年契約」は姿を消し、WiMAXの各プロバイダは「3年契約」をメインのプランに据えました。
先述の通り、3年契約ではLTEオプションが無料で利用できますので、月額料金のオプション料金の加算を気にせずに使いたい時に使えます。
3年契約は2年契約に比べると以下のようなデメリットはありますが、2年契約ができない以上、そういうリスクを抱えていると思ってもらうしかないですね。
- 解約のタイミングが36ヵ月ごとに1ヵ月あるだけ
- 3年間同じ機種を使い続けないといけない(機器・バッテリーの劣化が進む可能性)
LTEオプションは本来月額1,005円のオプションサービスなので、それが無料で利用できるメリットは大きいですね。
LTEオプション利用が7GB超えるとギガ放題でも速度制限
さて、LTEオプションの利用については、料金以外にも注意すべき点があります。それは、「速度制限」。
ご存知の通り、WiMAXには「ギガ放題」プランがあり、こちらのプランでは月間の通信量無制限でインターネット接続を行うことができます(厳密には、3日間で10GB以上の通信を行った場合は、翌日18:00〜翌々日2:00の間上限1Mbpsの速度制限が発生します)。
このギガ放題を魅力に感じ、WiMAXを利用される方は非常に多いことでしょう。
ですが、LTEオプションを利用した場合、たとえギガ放題プランで契約していたとしても、LTEオプションでの接続で「月内の通信量7GB」を超えてしまうと、速度制限が発生してしまうのです。
WiMAXのLTEオプション利用時の速度制限ルール
LTEオプション利用無しの月 | LTEオプション利用ありの月 | |
---|---|---|
速度制限発生ルール | ・3日間で10GB以上通信した場合に発生 | ・WiMAX回線で3日間10GB以上通信した場合に発生 ・LTEオプションで月内7GB以上通信した場合に発生 |
WiMAX2+回線で3日間10GB以上 通信した場合の速度制限 |
翌日18:00〜2:00の間、通信速度が1Mbpsに制限される | 翌日18:00〜2:00の間、通信速度が1Mbpsに制限される |
LTEオプションで月内7GB以上 通信した場合の速度制限 |
無し | 月内残りの期間、通信速度が128kbpsに制限される |
ここで注意しておきたいのは、LTEオプションでの接続が月内7GBを超えた場合、通常のWiMAX2+回線までも通信速度128kbpsの速度制限が発生するということです。
例えば、今月の15日までにLTEオプションで累計7GB分のインターネット接続を行った場合、その日以降は次月になるまで、たとえWiMAX2+回線に戻したとしても128kbpsの厳しい速度制限がかかってしまうということですね。
この速度制限ルールは、重々注意しておくべきでしょう。
実際、月間の通信量7GBまでで、どれだけのインターネット接続が出来るの?
月間の利用量7GBと言っても、なかなかその量のイメージはつきにくいかもしれませんね。
そこで、メール送受信やWEBページの閲覧、動画視聴等で利用した場合、7GBでどれだけ利用できるかについて表にまとめてみました。
インターネットの活用用途 | 通信量7GBで、どれくらい利用できるか |
---|---|
メール送受信 (一通500KBとして) |
およそ14,000通 |
WEBページの閲覧 (1ページ300KBとして) |
およそ23,333ページ |
動画視聴[HD画像] (1分あたり15MBとして) | およそ7時間47分 |
動画視聴[標準画像] (1分あたり4MBとして) | およそ29時間10分 |
音楽ダウンロード曲数 (1曲当たり4MBとして) | およそ1,750曲 |
メール送受信やWEBページ閲覧、音楽ダウンロードがメインの使用用途ということでしたら、月間7GBでも充分に利用できそうですね。
ですが、インターネットで動画視聴もするという方は注意が必要でしょう。HD画像での動画を観る場合、7GBではせいぜい8時間ほどしか観ることができません。2時間映画4本分──といったところでしょうか。
その他、オンラインゲームやテレビ会議でのインターネット利用をされる場合も、「月内で7GB以内」という制限はやや窮屈になってくることでしょう。
最新機種には「通信モード自動切替機能」が搭載されている
「LTEオプション」は、通信量7GBを超えてしまって速度制限が心配になりますが、最新機種「W06」「WX05」には「通信モード自動切替機能」が搭載されています。
W06(2019年1月発売)
WX05(2018年11月発売)
「通信モード自動切替機能(WX05では通信量カウンタ連動機能と呼称)」は、ハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモード両方を利用されている際に、事前に設定しておいたデータ通信量になった際に月間のデータ容量制限のないモードに自動で切り替わる機能です。
自動で切り替わりますので、LTEオプションを7GB使い切ったとしても、その後も通常のWiMAX通信ができますので、安心してLTEオプションが利用できます。
WiMAXのどのプロバイダでも「W06」「WX05」は基本的に選択できる機種ですので、LTEオプションを活用していきたいと考えている方であれば、これらの機種を選択した方がよさそうですね。
WiMAXの新しい機種については以下の記事でも紹介しています。
LTEオプションを利用するならGMOとくとくBBがおすすめ
「LTEオプション」は3年契約で無料で利用できるなら活用していきたいと思われているようでしたら、下記理由からプロバイダは「GMOとくとくBB」がおすすめです。
- LTEオプションが無料で利用できる「3年契約」が可能
- 「通信モード自動切替機能」が搭載された「W06」「WX05」が選択できる
- 入会特典として「月額値引き」「キャッシュバック」を選択できる
- どちらの入会特典を選択しても他社より安い
WiMAXプロバイダ一番のおすすめは、「GMOとくとくBB WiMAX」!
GMOとくとくBBは、「お名前.com」や「GMOクリック証券」「GMOクラウド」など多くのサービスを展開するGMOインターネット株式会社が提供するプロバイダサービスです。
GMOとくとくBBをお勧めする一番の理由は、なによりもトータルコストが安いこと!
他のWiMAXプロバイダと比較しても、通年のコストが1〜2万円ほどリーズナブルになります。
現在GMOとくとくBBでは、「キャッシュバックキャンペーン」と「月額割引キャンペーン」の2つのキャンペーンを用意しています。
キャッシュバックキャンペーン
GMOとくとくBBがかねてより提供している、高額なキャッシュバック額がウリのキャンペーン。
月額割引キャンペーン
キャッシュバック額の代わりに月額料金をかなり引き下げた、GMOとくとくBBの新しいキャンペーン。月額の料金がとっても安い!
トータルコストでみると「キャッシュバックキャンペーン」の方がお得ですが、「キャッシュバックの受け取り手続きが面倒…」という方は、「月額割引キャンペーン」も他のWiMAXプロバイダと比較しても十分お得なプランですので、そちらを選ばれると良いかもしれませんね。
GMOとくとくBBについては、以下記事にて詳しく紹介しています。宜しければ、併せてご覧ください。
まとめ WiMAXのLTEは、7GB超えしない人向け!
ここまでお読みになられて、いかがでしたでしょうか。
WiMAX契約時にLTEオプションを利用する際のポイントについて、ここまでの内容をざっと振り返ってみましょう。
WiMAXで、LTEオプションを利用するメリット
- 通信速度が速くなる(最大下り通信速度708Mbps)
- 地方、山岳部でもネットにつながりやすくなる
- 地下鉄や密閉された場所でも接続されやすくなる
WiMAXで、LTEオプションを利用する際の注意点・デメリット
- 2年契約の場合、別途料金(月1,005円)が発生する
- LTEオプションでの接続で月内通信量7GBを超えると、速度制限(128kbps)が発生する
LTEオプションは積極的に利用しても大丈夫!
- 現在WiMAXは「3年契約」が主流なので、基本的に「LTEオプション」は無料サービス
- 最新機種には「通信モード自動切替機能」が搭載されている
皆さんの快適なインターネットライフを実現していく際に、このサイトが少しでもお役立てできることを、心より願っています!
11月のおすすめモバイルWi-FIサービス
サービス名/プロバイダ・キャンペーン・プラン | 回線 | 契約年数 | 月額料金 | ||
---|---|---|---|---|---|
BBN Wi-Fi | トリプル キャリア |
2年 | 3,250円/月 | 公式サイト | |
ギガWi-Fi (U2sプラン) |
トリプル キャリア |
3年 | 3,250円/月 | 公式サイト | |
WiMAX (GMOとくとくBB 月額値引き) |
WiMAX2+ | 3年 | 3,344円/月 (1〜2ヶ月目2,590円、 25ヶ月目〜4,263円) |
公式サイト |