「ポケットWi-Fiを購入しようと思っているけど、WiMAXとワイモバイル(Y! mobile)どちらにしようか迷っている…」という方は、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
WiMAXもワイモバイルのポケットWi-Fiも、どちらも多くの利用者を持つ人気商品であり、用途についても同様に、ともにモバイル(持ち運び)で利用できるWi-Fiルーターです。
ですが、モバイルWi-Fiルーターとしての機能・特徴で見たときには、WiMAXとワイモバイルで大きな違いが見えてきます。
逆に言えば、その違いを明確にすればあなたにとってどちらのポケットWi-Fiがおすすめかが明確になるでしょう。
この記事では、WiMAXとワイモバイルのポケットWi-Fiについて、機能・性能面の違いを様々な角度から紹介していきます。
これからポケットWi-Fiを購入される方には、是非とも知っておいて欲しい内容です。ぜひご覧ください!
目次
「通信回線」比較
はじめに、WiMAXとワイモバイルのポケットWi-Fi(以下「ワイモバイル」と記載します)が、何の通信回線を利用してWi-Fiルーターとしての機能を発揮しているかについて見ていきましょう。
WiMAXは「au」回線、ワイモバイルは「ソフトバンク」回線
WiMAX、ワイモバイルそれぞれ使用している通信回線は異なります。
まず、WIMAXは「au」と同じKDDIグループであるため、auと同じ回線網を利用します。
通常利用時は、「WiMAX2+」回線を利用し、「ハイスピードプラスエリアモード」に切り替えた際に、併せてauの4G LTE回線を利用してのインターネット接続になります。
参考:WiMAXのインターネット利用回線のイメージ
「ハイスピードプラスエリアモード」については、以下記事に詳しく説明をしていますので、興味ある方はそちらをご覧ください。
続いてワイモバイルの利用している通信回線は何かというと、「ソフトバンク」回線になります。
参考:ワイモバイルの通信回線
つまり、WiMAXとワイモバイルのどちらも、大手通信会社の通信回線を利用しており、それ故に安定した通信速度や繋がりやすさを確保できているということですね。
また、WiMAXはauまたはUQ WiMAX、ワイモバイルはソフトバンクとそれぞれの通信会社の回線を利用していますので、スマホや携帯電話でも同様の通信会社のものをお持ちの場合、割引などの特典が利用できる場合もあります。
各社の割引特典について詳しく知りたい方は、この後の「10) 「割引サービス」比較」{記事内リンクをお願いします}にて詳しく紹介しています。併せてご覧ください。
「契約先(プロバイダ)」比較
続いては、WiMAXとワイモバイル、それぞれ契約をする際の「契約先」の違いについても見ていきましょう。
WiMAXは30社以上のプロバイダで契約可能
WiMAXはUQコミュニケーションズが提供するポケットWiFiサービスです。
ですが、「UQコミュニケーションズ(UQショップ)でないとWiMAXの契約ができない」ということはなく、WiMAXを提供するプロバイダは国内で30社以上もあります。
更には、それらプロバイダの方がUQコミュニケーションズで契約するより料金や特典がお得な場合もあるので、WiMAXでの契約の際はプロバイダ選びが非常に重要となります。
ちなみに、現在(2019年9月)においてもっとも人気があり、かつおすすめのWiMAXプロバイダは「GMOとくとくBB」になります。
こちらについては後ほど詳しく触れますので(WiMAXは「GMOとくとくBB」がおすすめ)、WiMAXプロバイダ選びの際はご参考にして下さい。
一方、WiMAXプロバイダはそれぞれで料金や特典、契約形態に多様性がありつつも、取り扱う機種や通信速度・通信エリアなどは全て提供元のUQコミュニケーションズと同じになります。
つまり、WiMAXの契約先を選ぶ際は、機種や通信速度といった「機能面」ではなく、契約時の料金・特典等の「サービス面」で決めていくことが大切なのです。
ワイモバイルはワイモバイルでのみ契約可能
一方のワイモバイルはというと、他にワイモバイルを提供するプロバイダはなく、「ワイモバイル」でのみ契約可能となっています。
※ソフトバンクでもワイモバイルのポケットWi-Fiを契約することは可能ですが、契約形態・機種ラインナップ等においてワイモバイルの方にメリットが多いため、ワイモバイルのポケットWi-Fiを契約する際は「ワイモバイル」一択になると考えて良いでしょう。
ワイモバイルの契約はWebまたは店舗のどちらかになりますが、ワイモバイルの国内店舗数は全国1,000ほどあり、お住いのお近くにワイモバイルショップがあるという方も多くいらっしゃることでしょう。
店員に色々質問・相談しながら契約を検討していきたいという方は、ワイモバイルショップが便利かもしれませんね。
「契約期間」比較
続いては、WIMAX・ワイモバイルそれぞれの「契約期間」について見ていきましょう。
どちらも「3年契約」が基本
ワイモバイルは3年契約のみ
ワイモバイルでポケットWi-Fiを契約する際、契約期間は3年で固定されています。
3年未満で解約する場合、違約金が発生します。
※ 違約金発生ルールについては、「「違約金」比較」にて詳しく紹介しています。併せてご覧ください。
WiMAXも基本は3年契約だが、1年・2年・4年で契約可能なプロバイダもある。
一方のWiMAXも多くのプロバイダにて契約期間を「3年」と定めていますが、一部プロバイダでは1年・2年・4年といった契約期間のプランも用意されています。
ただし、WiMAXの3年契約以外のプランは、「新機種が選べない」「トータルの料金が割高になる」等のデメリットがあることが殆どですので、よほどの理由がない限りは3年契約プランのものを選ばれたほうが無難でしょう。
契約更新期間がWiMAX「1ヶ月間」、ワイモバイル「3ヶ月間」
WiMAX・ワイモバイルそれぞれ3年の契約満期を迎えての「契約更新期間」においては、違約金なしで解約することが可能です。
そして、その契約更新期間の長さがWiMAXは「1ヶ月間」、ワイモバイルは「3ヶ月間」というように違いがあります。
参考:WiMAXの契約更新期間ルール(UQ WiMAX 3年契約の場合)
参考:ワイモバイルの契約更新期間ルール
※上記「ワイモバイルの契約更新期間ルール」については、2年契約サービスの表を用いていますが、3年契約の場合も同様に3ヶ月間の更新期間が設けられます。
ワイモバイルはこれまで契約更新期間を「2ヶ月間」としていましたが、2019年3月より「3ヶ月間」と、よりゆとりをもって更新するかどうかを判断できるようになりました。
反面、WiMAXの契約更新期間は「1ヶ月間」です。
解約違約金が発生しない期間が3年のうち1ヶ月のみというのは、ちょっと短いと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんね。
「契約プラン」比較
続いては、WiMAXとワイモバイルの「契約プラン」についても見ていきましょう。
※ワイモバイルは2019年10月1日よりプランが改定されますので、ご注意ください。
どちらでも「無制限」利用が可能
WiMAXとワイモバイル、それぞれ「月間のインターネット通信量ほぼ使い放題」の無制限プランが用意されています。
現在、ポケットWiFI利用者の9割以上の方々が「無制限プラン」を利用していますので、これから初めてポケットWi-Fiを契約する方は両者の無制限プランを中心に確認されると良いでしょう。
各サービスのプラン比較表
サービス名 | プラン名 | データ利用可能量 | 利用回線 |
---|---|---|---|
WiMAX | 通常プラン (ライトプラン) | 7GBまで | WiMAX2+回線 (4G/ハイスピードモード) |
ギガ放題プラン | 無制限 | WiMAX2+回線 (4G/ハイスピードモード) |
|
ワイモバイル | Pocket WiFiプラン2 | 7GBまで | 4G・4G LTE回線併用 |
Pocket WiFiプラン2 +アドバンスオプション |
無制限 | 4G回線のみ |
WiMAXとワイモバイルそれぞれの契約プランは、どちらもデータ利用可能量が「7GB」のプランと「無制限」のプランに分かれていて、一見大きな違いはなさそうですが、いくつか異なる点もあります。
特に、以下紹介する『ワイモバイルのアドバンスオプション利用時は「4G回線」のみ』については、契約前に押さえておくと良いでしょう。
ワイモバイルの「アドバンスオプション」利用時は「4G」のみになる
ワイモバイルの「Pocket WiFiプラン2」は、電波状態の良い場合は4G、悪い場合には4G LTEを利用しますが、
アドバンスオプション(月額684円が追加で発生)適用時は4G回線のみになります。
ちなみに、4G回線と4G LTE回線の違いは、そのサービスエリアの広さにあります。
上記エリアマップは、ソフトバンクの4G LTE回線に対応している箇所を「赤(および青)」、4G 回線(アドバンスオプション)に対応している箇所を「青」で記しています。
4G回線(アドバンスオプション)での対応エリアが、4G LTE回線の対応エリアと比べてかなり狭まっているのが確認できるでしょう。
つまり、ワイモバイルの「無制限」プランである「Pocket WiFiプラン2+アドバンスオプション」は、都心部や駅周辺なら問題ないでしょうが、地方や山間部の利用にはあまり適さないということですね。
WiMAXは「ハイスピードプラスエリアモード」で「LTE」が利用可能になる
一方のWiMAXのほうでは、LTEオプション(1,004円/月 ※3年契約の場合は無料になります)を適用すると、前述の「ハイスピードプラスエリアモード」が利用可能になり、月間7GBまでLTE回線が利用できるようになります。
ハイスピードプラスエリアモードではauの4G LTE回線を使ってのインターネット通信となり、通常時のWiMAX2+回線のときより対応エリアはかなり広がります。
4G回線と4G LTE回線の違い
さて、ここまで「4G回線」「4G LTE回線」といった単語が出てきましたが、一度両者の特徴についてまとめておきましょう。
WiMAXはau(KDDI)の回線を、そしてワイモバイルはソフトバンクの回線を利用しますが、「4G回線」と「4G LTE回線」の2つの回線を使い分けている点は同じです。
4G回線 | 4G LTE回線 | |
---|---|---|
用途 | 無制限利用が可能 | LTE利用(月間7GBまで) |
サービスエリア | 狭い | 広い |
電波の繋がりやすさ | 障害物に弱い | 障害物に強いが、 スマホでも使われるため通信障害が発生しやすい |
4G回線には「無制限利用」のメリットがありますが、サービスエリアは狭く、更に電波の繋がりやすさにおいて「障害物に弱い」というデメリットがあります。
4G LTE回線は「月間7GBまで」という通信量制限はあるものの、サービスエリアの広さ、電波の繋がりやすさに関してアドバンテージがあります。
WiMAX・ワイモバイルともに、これら4Gと4G LTEの違いを把握しておくと、オプション加入・利用の判断も付きやすくなることでしょう。
「通信速度」「バッテリー性能」比較
続いては、WiMAXとワイモバイルそれぞれの「通信速度」と「バッテリー性能」についても見ていきましょう。
ポケットWi-Fiの性能を確認するうえで、どちらも特に重要視される項目になります。
通信速度は最新機種の性能次第
ポケットWi-Fiの通信速度は、「下り(受信)」と「上り(送信)」とで異なります。
インターネット利用の際は多くのシチュエーションにおいて「下り(受信)」の通信を利用しますので、下り(受信)の通信速度がどれだけ出るかが一つの大きな確認点になります。
ですが、この通信速度はWiMAX・ワイモバイルともに機種の性能に依存しており、かつ双方の最新機種で比較した場合はどちらもほぼ同等の高速通信が可能となっています。
最新機種の性能比較
WiMAX | ワイモバイル | |
---|---|---|
最新機種名 | Speed Wi-Fi NEXT W06 | Pocket WiFi 803ZT |
外観 (デザイン) |
||
最大通信速度 | 受信867Mbps (USB接続時1,237Mbps) 送信75Mbps |
受信866Mbps (USB接続時988Mbps) 送信37.5Mbps |
連続通信時間 | 約9時間 | 約12時間 |
連続待受時間 | 約800時間 | 約1,590時間 |
バッテリー容量 | 3000mAh | 3000mAh |
接続台数 | 16台 | 16台 |
上記表を見てわかります通り、最大通信速度(受信)に関してはWiMAX・ワイモバイルどちらも同程度になっています。
一方で、バッテリー性能(連続通信時間・連続待受時間)ではワイモバイルの方が高スペックとなっています(※最新機種の場合 WiMAX「W06」の連続通信時間:約9時間 ワイモバイル「803ZT」の連続通信時間:約12時間)。
ただし、上記スペックは同じWiMAX製品、ワイモバイル製品においても機種によって大きく変わりますので、ご注意ください。また、ポケットWi-Fi選びの際は「基本、最新機種を選ぶ」ことをおすすめします。
「通信エリア」比較
続いては、WiMAXとワイモバイルの「通信エリア」(インターネット接続ができる地域の広さ)について見ていきましょう。
通信対応エリアはWiMAXの方が広い
WiMAXとワイモバイルの通信エリアについて、現状どちらも都市部はしっかりカバーしています。
LTE回線利用時は、WiMAXのau回線もワイモバイルのソフトバンク回線も「人口カバー率99%」を達成していますので、都市部・駅周辺でのインターネット利用に関してはWiMAXとワイモバイルどちらを選んでも問題ないでしょう。
ただし、地方・山間部での利用においてはWiMAXの「WiMAX2+」とワイモバイルの「4G」エリア、WiMAXの「LTE」とワイモバイルの「アドバンスモード対応」エリアどちらで比較してもWiMAXが広くなります。
参考:WiMAXの通信エリア(中国・四国地方)
赤:WiMAX2+回線
オレンジ:au 4G LTE回線
参考:ワイモバイルの通信エリア(中国・四国地方)
赤および青:4G LTE回線
青:4G回線(アドバンスオプション)
上記図を見たときに、WiMAXの「WiMAX2+」とワイモバイルの「4G(アドバンスモード対応)」エリア、WiMAXの「LTE」エリアとワイモバイルの「LTE」エリアどちらで比較してもWiMAXが広く、地方・山間部での利用ほどWiMAX利用の優位性が高くなることが確認できます。
「速度制限」比較
続いては、WiMAXとワイモバイルの「速度制限」ルールについて見ていきましょう。
ともに無制限プランのある両ポケットWi-Fiですが、その場合も完全に無制限ではなく、定められた期間内に一定の通信量を超えて利用した場合、速度制限が発生します。
無制限プランは、WiMAX・ワイモバイルどちらも「3日間で10GBを超えると1Mbps」
WiMAX・ワイモバイルの無制限プランでは、どちらにおいても「3日間で10GBを超えると1Mbpsの速度制限が発生する」というルールがあります。
サービス名 | 無制限プラン名 | 速度制限ルール | 制限期間 |
---|---|---|---|
WiMAX | ギガ放題プラン | 3日間で10GBを超えると 1Mbpsの速度制限が発生 |
翌日18時〜翌々日2時まで |
ワイモバイル |
Pocket WiFiプラン2 |
3日間で10GBを超えると 1Mbpsの速度制限が発生 |
翌日18時から翌々日1時まで |
制限時間はワイモバイルのほうが1時間ほど短めですが、ほぼ同じですね。
制限時間を過ぎれば、また通常の速度でインターネット接続ができるようになります。
どちらもLTE利用時「一ヶ月間で7GBを超えると残り月内は128Kbps」
WiMAX・ワイモバイルのLTE利用時においても、「一ヶ月間で7GBを超えると残り月内は128Kbpsの速度制限発生」という同様のルールがあります。
サービス名 | LTE利用 | 速度制限ルール | 制限期間 |
---|---|---|---|
WiMAX | ハイスピードプラスエリアモード | 一ヶ月間で7GBを超えると128Kbpsの速度制限が発生 | 残り月内(翌月になると解除) |
ワイモバイル | Pocket WiFiプラン2 (アドバンスオプションなし) |
一ヶ月間で7GBを超えると128Kbpsの速度制限が発生 | 残り月内(翌月になると解除) |
こちらの速度制限ルールにおいては、制限速度が「128Kbps」とかなり厳しめになっているので注意が必要です。インターネット経由での動画や音楽のストリーミング再生は、ほぼできなくなるでしょう。
一方、ワイモバイルにおいては上記制限がかかっても「アドバンスオプション」の無制限利用に切り替えることによって速度制限を回避することができます。
ただし、WiMAXに限っては「ハイスピードプラスエリアモード」で7GBを超えると、通常のWiMAX2+回線ごと月末までの速度制限になるため、こちらも注意が必要です。
WiMAXの最近の機種には、ハイスピードプラスエリアモードで知らずのうちに7GBを利用して速度制限にならないように、一定の通信量を経過したら通信モードを切り替えてくれる「自動切替機能」が搭載されていますので、WiMAXのポケットWi-Fiを契約予定の方はこのあたりの仕組みを押さえておくと良いでしょうね。
「違約金」比較
続いては、WiMAXとワイモバイルにおいて、契約期間内に解約した場合の「違約金」の違いについて見ていきましょう。
解約違約金比較表
12ヶ月まで | 24ヶ月まで | 25ヶ月目以降 | 更新月 | |
---|---|---|---|---|
WiMAX | 19,000円 | 14,000円 | 9,500円 | 0円 |
ワイモバイル | 9,500円 | 9,500円 | 9,500円 | 0円 |
上記表は、WiMAXとワイモバイルの、解約タイミングごとに発生する違約金の比較表です。
WiMAXは契約してから12ヶ月以内に解約した場合、19,000円の解約違約金が発生します。
反面、ワイモバイルは解約違約金が9,500円一律となっており、この表だけ見るとワイモバイルの方が違約金ルールは優しめに見えますね。
ですが、ワイモバイルは契約時の機種端末代を36ヶ月の分割払い分が月額料金に含む形を取っており、3年未満の解約の場合、解約違約金と併せて端末の割賦残金を払う必要があります。
【参考】ワイモバイルの端末割賦残金
※ Pocket WiFi 801HWの場合(毎月の分割払い分金額は1,134円)
6ヶ月目 | 12ヶ月目 | 24ヶ月目 | 36ヶ月目 |
---|---|---|---|
34,020円 | 27,216円 | 13,608円 | 0円 |
例えば、ワイモバイルでポケットWi-Fiの契約をして、かつ12ヶ月目で解約した場合、解約違約金9,500円のほか端末割賦残金として27,216円が発生し、トータルで36,716円もの金額を支払うことになるのです。
つまり、契約期間内解約の支払いについては、ワイモバイルのほうが高くなりやすいということですね。
※ただし、WiMAXにおいても一部プロバイダで端末の割賦残金を払う必要があるところがあります。
WiMAX契約の際は、契約先プロバイダの解約時の違約金ルールは公式サイト等で必ず確認するようにしておくことをおすすめします。
「利用料金」比較
続いては、WiMAXとワイモバイルの「利用料金」について比較してみましょう。
前述の通り、WiMAXには多くのプロバイダがあり、かつプロバイダによって利用料金は異なります。
WiMAXでポケットWi-Fiを契約される際は、なるべくトータルコストが安くなるプロバイダを選ぶことが重要となるでしょう。
かつ、WiMAXは入会特典で「キャッシュバックキャンペーン」や「初月〜3ヶ月割引」等を実施していますので、単月の利用料金のみの比較では適切な判断がしにくいこともあります。そのため、料金比較をする際は「期間内のトータルコスト」で見るようにすることをおすすめします。
WiMAX・ワイモバイル料金比較
以下表は、WiMAXとワイモバイルの契約期間3年間のトータルコストと実質月額料金をまとめたものです。
WiMAXについては、最も料金が安く、かつ実績も豊富なプロバイダ「GMOとくとくBB」の月額割引キャンペーンを用いて計上しました。
サービス (プロバイダ・キャンペーン) |
契約期間 |
契約プラン |
機種 | トータルコスト | 実質月額料金 |
---|---|---|---|---|---|
WiMAX(GMOとくとくBB 「月額値引きキャンペーン」) |
3年 | ギガ放題 | W06 | 125,660円 | 3,491円 |
ワイモバイル | 3年 | Pocket WiFiプラン2 +アドバンスオプション |
803ZT | 159,996円 | 4,444円 |
WiMAXの方が毎月約1,000円安い!
上記利用料金比較表を見ると、WiMAXのトータルコストは125,660円、ワイモバイルは159,996円と、WiMAXのほうが3万円以上安くなっています。
実質月額料金においてもWiMAXのほうが1,000円程安くなっています。
ただし、前述の通りWiMAXではプロバイダによって月額料金、トータルコストは変動します。例えば提供元のUQ WiMAXでは最新機種W06で3年契約をした場合、トータルコストは160,112円になり、ワイモバイルより若干高くなります。
つまり、WiMAXはプロバイダ選びが特に大事となるということですね。
「割引サービス」比較
ここまでWiMAXとワイモバイルの機能・性能面から契約・サービス体制について触れてきました。
WiMAXとポケットWi-Fiの違いについて、大分イメージも育まれてきたのではないでしょうか。
続いては、WiMAX・ワイモバイルの「割引サービス」についても見ていきましょう。
前述の通り、WiMAXは「au(KDDI)」、ワイモバイルは「ソフトバンク」の回線を利用していますので、自宅のインターネット回線やスマホ・携帯電話等で同じ通信会社を利用している場合、お得な割引サービスの対象となる場合があります。
具体的には、以下の組み合わせで、月々の通信料の割引サービスが実現されます。
- 「ソフトバンク光」× ワイモバイル
- 「auスマホ」× WiMAX
- 「UQ mobile」× WiMAX
それぞれ、順を追って見ていきましょう。
「ソフトバンク光」× ワイモバイル
まず紹介するのは、「ソフトバンク光」×ワイモバイルの組み合わせの「おうち割 光セット」です。
ワイモバイルの月額料金が毎月500円、年間に換算すると6,000円の割引きになります。
対象となるのは、以下の組み合わせです。
自宅のインターネット回線がSoftBank光(SoftBank Airでも可)で、ワイモバイルのスマホまたはPocket WiFiを利用する場合、毎月最大1,000円の割引がなされます(Pocket WiFiの場合は500円)。
「auスマホ」× WiMAX
続いては、auスマホ(または携帯電話)とWiMAXの組み合わせです。
こちらは、「auスマートバリューmine」という名称で、割引額も毎月最大1,000円と、かなりお得な割引サービスです。
auユーザーの方は、ポケットWi-Fi選びの際はこちらの「auスマートバリューmine」適用を踏まえるとWiMAXがかなりおすすめになるでしょう。
「UQ mobile」× WiMAX
WiMAXの割引サービスは、そのほかUQ mobileとの格安スマホの組み合わせで毎月300円割引される「ギガMAX月割」の割引サービスがあります。
これからポケットWi-Fiと併せて格安スマホを購入されようとしていた人は、こちらの「ギガMAX月割」が適用されるUQ mobileスマホとWiMAXの組み合わせは是非とも検討しておきたいところです。
無制限利用なら断然WiMAXがおすすめ
ここまでの内容からWiMAXとワイモバイルのポケットWi-Fi、どちらがおすすめだと思いますでしょうか。
両者のメリットをどれだけ余すところなく発揮できるかは利用する方々によっても変わるでしょうが、トータル面かつ「無制限プラン」でポケットWi-Fiを選ぶとしたら、ワイモバイルよりもWiMAXのほうがおすすめです。
その理由は、大きく以下の4点が挙げられます。
- WiMAXの方が料金が安い
- ワイモバイルは無制限利用時に対応エリアが狭くなる
- 解約時に発生する料金はWiMAXの方が安い
- 最新機種の性能はほとんど変わらない
WiMAXの方が料金が安い
前述の通り、WiMAXとワイモバイルの無制限プラン利用時においては、WiMAX3,491円・ワイモバイル4,444円と、WiMAXのほうが約1,000円安くなります。
WiMAX・ワイモバイル料金比較(再掲載)
サービス(プロバイダ・キャンペーン) | 契約期間 |
契約プラン |
機種 | トータルコスト | 実質月額料金 |
---|---|---|---|---|---|
WiMAX (GMOとくとくBB「月額値引きキャンペーン」) |
3年 | ギガ放題 | W06 | 125,660円 | 3,491円 |
ワイモバイル | 3年 | Pocket WiFiプラン2 +アドバンスオプション |
803ZT | 159,996円 | 4,444円 |
ワイモバイルは無制限利用時に対応エリアが狭くなる
また、ワイモバイルは無制限プラン(アドバンスオプション)実施時においては対応エリアがやや狭くなり、地方・山間部での利用はあまりおすすめできません。
WiMAXのほうは、地方・山間部においてもある程度インターネットが繋がり、ワイモバイルよりも対応エリアは広めになります。
解約時に発生する料金はWiMAXの方が安い
解約時の違約金も、前述の通りWiMAXのほうがワイモバイルより割安になります。
更には、WiMAXには15日間無料で試せる「Try WiMAX」というサービスがあります。UQ WiMAXが提供するサービスで、WiMAXが問題なく使えるか不安な方は利用されてみると良いでしょう。
最新機種の性能はほとんど変わらない
上記3点の理由がありつつも、WiMAXとワイモバイルの最新機種の性能差はほとんどありません。
特に、WiFi接続時の受信の最大通信速度はほぼ同等のスペックとなっています。
バッテリー性能についてはややワイモバイルのポケットWi-Fiのほうが優秀ですが、他のWiMAXの利点を踏まえると、その理由のみでワイモバイルを選択するのはあまり得策ではないでしょう。
WiMAXは「GMOとくとくBB」がおすすめ
WiMAXとワイモバイルのポケットWi-Fiを比較した際に、「おすすめはWiMAXになる」ことを前章にてお伝えしました。
実際にWiMAXでの契約を進められる際は、先にも紹介した「GMOとくとくBB」のプロバイダを選ばれると良いでしょう。
WiMAXプロバイダ「GMOとくとくBB」の紹介
GMOとくとくBBは、GMOインターネット株式会社が運営するWiMAXプロバイダ・サービスです。
同社は1995年よりインターネット事業を開始し、その後「お名前.com」や「GMOクリック証券」「GMOクラウド」など多くの馴染みのあるサービスを提供してきました。
サービスの実績だけでなく、東証一部上場企業としての信頼性もあり、WiMAX業界でも「安くて、かつ実績と信頼のあるプロバイダ」として多くの利用者を獲得されています。
GMOとくとくBB「月額割引キャンペーン」の特徴
サービス名 | 取り扱い端末 | 契約期間 | 月額料金目安 |
---|---|---|---|
GMOとくとくBB |
W06 WX05 L02 HOME01 |
3年間 |
ギガ放題プラン:3,319円 ライトプラン:2,593円 ※ 上記金額は、期間内の平均額として算出 |
- 「20日以内キャンセル」が可能
- トータルコストが業界最安値!
- キャッシュバック特典プランの他、月額割引特典など、いくつかのキャンペーンを選ぶことができる
- 契約後、端末は即日発送ですぐに手元に届く!
- 機種代金¥0!(解約時に端末割賦残金の支払いなし)
GMOとくとくBBの「月額割引キャンペーン」は、とくに料金が安くおすすめ。
GMOとくとくBBはいくつかキャンペーンが用意されているのですが、そのなかでも「月額割引キャンペーン」が特に料金が安くておすすめです。
月額割引キャンペーンは、その名の通り「WiMAXの月額料金が割引される」キャンペーンです。
インターネットの通信量をほぼ無制限で利用できる「ギガ放題プラン」においても、月額割引キャンペーンの場合は、契約から0〜2ヶ月目は月額2,170円(契約月は2,170円の日割り計算)、その後も契約期間満了の36ヶ月目までは月額3,480円で利用することができます。
また、GMOとくとくBBプロバイダについては、以下記事でも詳しく紹介しています。WiMAXプロバイダをお探し中の方は、是非併せてご覧ください。
まとめ)WiMAXとワイモバイルのポケットWi-Fi比較、おすすめはWiMAX。間違いのないプロバイダ選びを!
WiMAXとワイモバイル、ともに高性能ポケットWi-Fiではありますが、比較してみるとWiMAXのほうが全体的にお得感は高いと感じたと思います。
ただし、先にもお伝えした通りWiMAXはプロバイダによって料金や特典が大きく異なります。
WiMAXでの契約を検討される際は、プロバイダ選びをしっかり吟味しておくことが大切です。
その際に、どのWiMAXプロバイダが良いか決めきれないという場合は今回紹介した「GMOとくとくBB」を優先的にご検討されることをおすすめします。
皆さんの快適なインターネットライフを実現していく際に、この記事が少しでもお役立てできることを、心より願っています!
9月のおすすめモバイルWi-FIサービス
サービス名/プロバイダ・キャンペーン・プラン | 回線 | 契約年数 | 月額料金 | ||
---|---|---|---|---|---|
BBN Wi-Fi | トリプル キャリア |
2年 | 3,250円/月 | 公式サイト | |
ギガWi-Fi (U2sプラン) |
トリプル キャリア |
3年 | 3,250円/月 | 公式サイト | |
WiMAX (GMOとくとくBB 月額値引き) |
WiMAX2+ | 3年 | 3,344円/月 (1〜2ヶ月目2,590円、 25ヶ月目〜4,263円) |
公式サイト |