WiMAX機種 W04スペック完全ガイド!契約すべきプロバイダは?

2017年2月に発売したWiMAXの「Speed Wi-Fi NEXT W04」。

発売当初は「圧倒的な通信速度を誇るモバイルWi-Fiルーター」として、多くの人々から注目されましたので、「W04」と聞いて「ああ、あのモバイルWi-Fiルーターのことね!」とご存知の方も多くいらっしゃることでしょう。

現在は、後継の機種が多数登場しておりますので、「W04」を利用できるプロバイダはほとんどありません。

W04よりも新しい機種「WX05」「W05」については、以下記事にて詳しく紹介しております。宜しければ併せてご参照ください。

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WiMAX機種 W05スペック完全ガイド!契約すべきプロバイダは?

W04のスペック

はじめに、W04の機能、性能、スペックについてまとめてみましょう。

W04のスペック一覧

商品名 Speed Wi-Fi NEXT W04(スピードワイファイネクスト W04)
製造元 HUAWEI(華為技術)
通信方式 WiMAX 2+、au 4G LTE
最大通信速度 下り最大708Mbps/上り最大30Mbps※LTE使用時
Wi-Fi規格 IEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz対応)
寸法 約W53×H130×D14.2mm
質量 約140g
バッテリー容量 2,750mAh
カラーバリエーション グリーン/ホワイト
最大同時接続数 10台
バッテリー:連続通信時間
(ハイスピードモード:WiMAX 2+)
ハイパフォーマンスモード:約390分
ノーマルモード:約540分
バッテリーセーブモード:約630分
バッテリー:連続待受時間 クイックアクセスモードOFF時:850時間
クイックアクセスモードON時:38時間
対応OS Windows 10、Windows 8.1、Windows 7
Mac OS X v10.6、v10.7、v10.8、v10.9、v10.10、v10.11、v10.12、v10.13
クレードル 別売り
※一部プロバイダ(GMOインターネットの「とくとくBB」等)では、無料提供あり
Bluetooth通信
タッチパネル機能

上記に加え、「ギガ放題プラン」で契約すれば、おなじみの「月間の通信量制限なし」で動画や音楽といったコンテンツも自由気ままにインターネット接続ができます。

ですが、これだけの情報ではW04のどこが良くてどこが良くないのか、パッとイメージはつきにくいかもしれませんよね。

そこで続いては、W04のメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。

W04のメリット

「W04」のメリットとして主に挙げられるのは、以下の4点です。

  • 通信速度が飛躍的に上がった
  • 「au 4G LTE」通信方式も使えることになって、地方・山岳部でも問題なく利用可能に
  • 使い勝手の良い、スタイリッシュなデザインと操作性
  • 使用用途に応じて、通信パフォーマンスを3つの段階から設定できる

それぞれ、順を追って見ていきましょう。

通信速度が飛躍的に上がった

まず、「W04」がこれまでのモバイルWi-Fiルーターから大きく進化した点として挙げられるのが、通信速度の飛躍的な向上です。

これまでのWiMAXやポケットWi-Fiにおいて、下りの通信速度は「最大440Mbps」とされるのが一般的でしたが、「W04」は「最大708Mbps」と圧倒的な速度です。

なぜこのような速度を出せるのかというと、W04には「3CA技術」といって「複数のインターネット回線を束ねて速度を向上させる」機能が付いているからです。

WiMAX2+の通信方式を使い558Mbpsの下り最大通信速度を可能にし、さらにはau 4G LTEの通信方式にも対応しているため、同時利用した場合は下り最大速度708Mbpsにもなる、ということですね。

※下り最大708Mbpsはハイスピードプラスエリアモード時のみです。また、別途オプション料1,005円/月が発生します。

とは言っても、「708Mbps」はあくまで最大通信速度です。実際にそれだけの通信速度が出ることはまずありません。

ですが、一方でW04がこれまでのモバイルWi-Fiルーターの通信速度と比較して、2倍近くまで速度アップしていることは事実です。

特に動画コンテンツなどの通信量の大きいデータ受信をふんだんに行われる方は、そのスピード感は充分に体感できることでしょう。

「au 4G LTE」通信方式も使えることになって、地方・山岳部でも問題なく利用可能に

前述の通り、W04は、「WiMAX2+」「au 4G LTE」という2つの通信方式に対応しています。

これまでWiMAXシリーズのモバイルWi-Fiルータは、「WiMAX2+」の通信方式のみ対応でしたが、こちらは利用可能なサービスエリアが(現在拡大中ではあるものの)都市部に拠っており地方では電波の入りが悪くなる場合があるなどのデメリットがありました。

ですが、W04で新たに利用できるようになった「au 4G LTE」は、国内の地方・山岳部でもかなり広い範囲をカバーしていますので、地方にお住まいの方も安心してご利用できます。

使い勝手の良い、スタイリッシュなデザインと操作性

公式サイトでは、「より携帯しやすく、持ちやすい、幅がスリムなスティックデザイン」「縦スクロール操作に統一することで、持ちやすさだけでなく操作性も追求。片手で操作可能」とありますが、実際に手にもって利用された方々の評価も高いです。

実際にモバイルWi-Fiルーターを利用する際は、手にもって操作する時間よりもバッグやポケットに入れたままにすることが多くなるのですが、その際にこのW04の縦長デザインはすっきりと収納されやすいので、その点が評価ポイントとして大きいようです。

実際操作する際も「片手操作」が可能なデザインになっているのもうれしいポイントですよね。

使用用途に応じて、通信パフォーマンスを3つの段階から設定できる

W04は、使用用途に応じて、通信パフォーマンスを3つの段階から設定できます。

パフォーマンスモード 説明 バッテリーの
持ち時間
ハイパフォーマンス 最大スペックで、「高速通信を楽しみたい!」という時(高画質動画の鑑賞や高容量データのダウンロード等)に利用します 約390分
ノーマル(初期設定) 初期設定時のモードです。このパフォーマンスモードでも充分に快適な速度で利用できます。 約540分
バッテリーセーブ バッテリーの残りが少ない時や、メールの送受信やインターネットの閲覧など、長時間使用したいという時に利用します 約630分

「W04はバッテリーの持ちが悪い」と言うけれど…

このパフォーマンスモードとバッテリーの持ち時間について、いくつかのWeb記事で「Speed Wi-Fi NEXT W04はバッテリーの持ちがかなり悪くなった!」と書かれている文章が散見されますが、それは間違いです。

まず、そういった誤解が生じてしまっている背景として、W04の前バージョンであるW03では、バッテリー性能の説明で、「ハイパフォーマンス:約570分」「ノーマル:約610分」と記載されているからです。

ですが実際は、W03からW04で通信速度の性能が大幅に向上したため、W03にとっての「ノーマル」はW04にとっての「バッテリーセーブ」と同品質であり、またW03にとっての「ハイパフォーマンス」はW04にとっての「ノーマル」と同品質なのです。

品質面で比較すれば、W03とW04においてバッテリーの性能に対して大きな差はありません。

ちなみに、W05もW04とでバッテリーの性能は同レベルです。

「W04を購入したいけれど、バッテリーの持ちが悪いらしいから他のにしよう」という判断は、間違いですのでお気をつけください。

──ここまで、W04の主なメリットについてお伝えしてきました。

紹介したメリット3点を見る限り、他のモバイルWi-Fiルーターと比較してかなりお得感が強そうですよね。

「W04を購入してみようかな…」と思われた方向けに、今度はSpeed Wi-Fi NEXT W04のデメリット面についても見ていきましょう。

W04のデメリット

続いては、W04のデメリットについてです。

これという大きなデメリットのないW04ですが、あえて挙げるとしたら以下の2点でしょう。

  • 上り回線の速度は、W05と比べるとかなり落ちる
  • au LTE回線利用時は、別途オプション料1,005円(月)が発生する

上記2点について、順を追って見ていきましょう。

上り回線の速度は、W05と比べるとかなり落ちる

W04の上りの最大通信速度は30Mbps。

これまでのモバイルWi-Fiルーターと比べたら十分な速さですが、次期バージョンのW05の上り最大通信速度は75Mbpsです。

かつ、モバイルWi-Fiルーター申し込みはどのプロバイダも大体「端末費用無料」を行っていますので、純粋にW05を選んだほうが機能面で向上するということですね。

動画のアップロードや、仕事でデータをふんだんに送信またはクラウドサーバーに更新されるという方は、上りの通信速度におけるW04とW05の性能の違いは抑えておくと良いでしょう。

au LTE回線利用時は、別途オプション料1,005円(月)が発生する

W04のメリットとしても紹介した「au LTE回線」は、「ハイスピードプラスエリアモード」に切り替える必要があり、実はこのモードにすると使用した月に1,004円の追加料金がかかってしまうのです。

「au LTE回線でW04を利用しよう」とお考えであった方は、この点にご注意ください

ですが、W04を「3年契約プラン」でお申し込みされた場合、または「auスマートバリューmine」で契約された場合はこの「ハイスピードエリアモード」の月額1,004円のオプションを無料で利用できます。

申し込み前に、契約形態も意識しつつ、au LTE回線を利用するかを決めていくと良いでしょうね。

W05との違い

ここからは、W04の次期バージョンである「W05」とで、どちらを優先して購入すべきかについて見ていきましょう。

結論から言えば、「W05を購入したほうがお勧め」です。

その理由について、まずはW04とW05のスペック比較からみていきましょう。

W05とW04のスペック比較

商品名 Speed Wi-Fi NEXT W05 Speed Wi-Fi NEXT W04
製造元 HUAWEI(華為技術) HUAWEI(華為技術)
通信方式 WiMAX 2+、au 4G LTE WiMAX 2+、au 4G LTE
最大通信速度 下り最大708Mbps/
上り最大75Mbps※LTE使用時
下り最大708Mbps/
上り最大30Mbps※LTE使用時
Wi-Fi規格 IEEE802.11a/b/g/n/ac
(2.4GHz/5GHz対応)
IEEE802.11a/b/g/n/ac
(2.4GHz/5GHz対応)
寸法 約W130×H55×D12.6mm 約W53×H130×D14.2mm
質量 約131g 約140g
バッテリー容量 2,750mAh 2,750mAh
カラーバリエーション

ブラック×ライム/ホワイト×シルバー

ライム/シルバー
最大同時接続数 10台 10台
バッテリー:
連続通信時間
(ハイスピードモード:WiMAX 2+)
ハイパフォーマンスモード:約390分
ノーマルモード:約540分
バッテリーセーブモード:約630分
ハイパフォーマンスモード:約390分
ノーマルモード:約540分
バッテリーセーブモード:約630分
バッテリー:連続待受時間 クイックアクセスモードOFF時:850時間
クイックアクセスモードON時:38時間
クイックアクセスモードOFF時:850時間
クイックアクセスモードON時:38時間
対応OS Windows 10、Windows 8.1、Windows 7
Mac OS X v10.6、v10.7、v10.8、v10.9、v10.10、v10.11、v10.12、v10.13
Windows 10、Windows 8.1、Windows 7
Mac OS X v10.6、v10.7、v10.8、v10.9、v10.10、v10.11、v10.12、v10.13
Bluetooth
通信
タッチパネル機能

赤字のところがW04から新しくなっている箇所です。

一覧表を見てわかります通り、バッテリーの持ち時間であったり、通信方式であったりと大体の機能・性能はW05とW04で大きな差はありません。

大きな違いが出ているのが、前述の通り、上り通信速度でW05は大きく速度改善されていること、および質量・サイズのスリム化とデザイン面のブラッシュアップでしょう。

ですが、「上りの通信速度は、それほど気にしない」かつ「W05よりも、W04のデザインのほうが気に入っている」という方は、W04を選ばれても良いかもしれませんね。

ですがもうひとつ、W04かW05にするかの判断軸に重要な観点がもう一つあります。

それは、「キャンペーンの充実度」です。

在庫処分の兼ね合いで、W04でのキャンペーンが活性していることも多い

モバイルWi-Fiルーターの店舗やWeb販売では、「常時」と言って良いくらいキャンペーンを開催しています。

そして、これらキャンペーンが行われる主な理由は以下の2点です。

  • 顧客(私たち)にメリット感を多く持たせて、他のプロバイダから乗り換えてもらう為
  • モバイルWi-Fiルーターの在庫整理、在庫処分を進めていく為

とくにW04については、次期バージョンのW05がリリースされたため、2つ目の項目である「モバイルWi-Fiルーターの在庫整理、在庫処分を進めていく為」を意識されキャンペーンが充実することがあるということですね。

ですが、これらキャッシュバックキャンペーンは、各店舗やプロバイダによっても違いがあるので注意が必要です。

例えば、「GMOとくとくBB」のプロバイダでは、W04とW05にて、製品ごとに以下のキャッシュバック額を提示しています(2019年10月現在)。

プロバイダはGMOとくとくBBがおすすめ

さて、前の章での「キャッシュバックキャンペーン」で紹介した「GMOとくとくBB」ですが、こちらのプロバイダは特にキャンペーンが厚いプロバイダとしても有名です。


つまり、「モバイルWi-Fiルーターは、W05(またはW04)で契約しよう」となった際は、GMOとくとくBBで申し込み&購入するのが一番お薦めだということですね。

W05(またはW04)の購入は、「GMOとくとくBBギガ放題プラン」がとってもお薦め!

GMOとくとくBBギガ放題プランがお薦めの理由

  • 契約から1〜2か月の間は月額料金が3,609円に値下げ!
  • 3か月目以降も4,263円と公式価格よりお得な価格に!
  • キャンペーンのキャッシュバック額がかなり大きい!
  • 2年契約が可能!

GMOとくとくBBギガ放題プランは、「お名前.com」や「GMOクリック証券」、「GMOクラウド」など多くのサービスを展開するGMOインターネット株式会社が提供するプロバイダサービスです。

GMOとくとくBBギガ放題プランをお薦めする一番の理由は、契約1〜2か月において月額料金が3,609円とかなり格安になっているのと、3か月目以降も4,263円と公式価格よりお得な価格になっている点です。

また、GMOとくとくBBギガ放題プランの特徴として、キャンペーン期間のキャッシュバック額がとても大きいこと。他のプロバイダのキャッシュバック額は大体1万円〜2万円なのに対して、GMOとくとくBBギガ放題プランのキャッシュバック額は3万円〜4万円!

トータル費用でみると、格段に低価格になるのです。

月間の通信量制限なしプランで、ここまでリーズナブルな価格で提供しているプロバイダはほかにありません。

(まとめ) 性能で選ぶならW05、デザインの好みやキャンペーン内容次第ではW04もあり

ここまでお読みになられていかがでしたでしょうか。

W04は、これまで登場してきたモバイルWi-Fiルーターの「通信速度はやっぱり固定回線のほうが快適だよね」といった観念を覆すほどの、速度改善を実現したWiMAXです。

その機能性は現在においても次期バージョンのW05を除けばトップレベルです。加えてのスタイリッシュなデザインから、「モバイルWi-Fiルーターを購入するならW04が良い!」という方も少なくないことでしょう。

ただ、前述の通り、上り通信速度を含めて機能・性能面トータル的には次期バージョンのW05のほうが優れていますので、W04へのデザインのこだわりが特に内容でしたW05を選ばれたほうが無難でしょう。

あとは、購入先のプロバイダや店舗でのキャンペーン内容もチェックしておくと、より最適な選択ができるでしょう。

皆さんの快適なインターネットライフを実現していく際に、このサイトが少しでもお役立てできることを、心より願っています!


4月のおすすめモバイルWi-FIサービス

サービス名/プロバイダ・キャンペーン・プラン 回線 契約年数 月額料金
1 BBN Wi-Fi トリプル
キャリア
2年 3,250円/月 公式サイト
2 ギガWi-Fi
(U2sプラン)
トリプル
キャリア
3年 3,250円/月 公式サイト
3 WiMAX
(GMOとくとくBB 月額値引き)
WiMAX2+ 3年 3,344円/月
(1〜2ヶ月目2,590円、
25ヶ月目〜4,263円)
公式サイト