Wi-Fiルーターの置き場所はどこが最適?チェックして通信速度向上!

「最近、ネットのつながりが悪い…」
「しょっちゅう接続が切れてしまう」
「Wi-Fiルーターから遠くなると繋がらなくなる」
といった不満を抱えている方は、きっと多くいらっしゃることでしょう。

ですが、そんな悩みの原因が、「Wi-Fiルーターの置き場所がよくない」可能性にあることも少なくないのです。

では、実際にWi-Fiルーターをどの場所に置けば、より快適なインターネット接続になるのでしょうか。

Wi-Fiルーターにはいくつかタイプがあり、またWi-Fiルーターを設置する家・建物の構造も様々ですので、一概に「ここに置けば問題ない!」という場所を指定することはできませんが、押さえておきたいポイントがあることも事実です。

場合によっては、Wi-Fiルーターの置き場所を変更しただけで「劇的に繋がりやすくなった!」という方も出てくることでしょう。

この記事では、Wi-Fiルーターを「より繋がりやすく」するための置き場所の決め方、その際の注意点、チェックポイントについてまとめています。ぜひご覧ください!

Wi-Fiルーターは置き場所しだいで通信速度が向上する可能性大!

はじめに知っておきたいのが、Wi-Fiルーターはその構造から、基本的には「直線100〜250メートル」の距離まで電波を飛ばせるということです。

つまり、何かしら故障であったりおおもとの回線での通信障害が起きていない限りは、屋内においてWi-Fiルーターの「電波が届かない」ということは通常起こりにくく、実際にそれが起こってしまっている場合は「Wi-Fiルーターの置き場所に問題がある」可能性が大きいということになるのです。

ちなみに、私たちが利用するWi-Fiルーターには以下のような3つのタイプがありますが、どれも設置場所次第で通信速度が向上する可能性は充分にあります。

  • ①WiMAXやポケットWiFiといった持ち運びできるモバイルルーター
  • ②Softbank Airなど、家に設置するタイプのホームルーター
  • ③光回線などの固定回線からWi-Fiを利用するルーター

このうち①「WiMAXやポケットWiFiといった持ち運びできるモバイルルーター」と②「Softbank Airなど、家に設置するタイプのホームルーター」については、比較的設置場所を自由に設定できるはずです。

一方、③「光回線などの固定回線からWi-Fiを利用するルーター」については、有線でインターネット回線を引っ張ってきていますので、置き場所にはやや制限があることでしょう。

ですが、その場合も「中継器を利用する」であったり、「有線の届く範囲内で向きや高さを変える」といった形で置き場所を調整することも可能ですので、繋がりにくさが気になる場合は検討すべきです。

次章からは、実際にWi-Fiルーターの置き場所を検討する際のポイントについて、見ていきましょう。

Wi-Fiルーター設置場所の5つのチェックポイント

さて、前章でWi-Fiルーターがより繋がりやすくするために「置き場所」が大事とお伝えしましたが、そうはいってもなんの考えも無しに置き場所をむやみに変えるだけでは非効率です。

以下の5つのポイントを意識しながら、Wi-Fiルーターの置き場所を定めていくと良いでしょう。

  • 普段一番利用する場所の近くに置く
  • 床に直置きせず、高い場所に置く
  • 家電製品の近くに置かない
  • 水槽や金属・鏡の近くに置かない
  • 収納に入れたり、カバーを被せたりしない

それぞれの項目について、順を追って見ていきましょう。

普段一番利用する場所の近くに置く

Wi-Fiの電波の性質として「基本的には直線100〜250メートルの距離まで電波が届く」と述べましたが、一方で障害物に遮断されたり弱まる性質もあり、例えば壁・ガラスなどを挟んでいたり、特に金属やコンクリート・水といった遮蔽物の影響を受けやすくあります。

また、Wi-Fiルーターとインターネット接続機器との間に距離があればその分電波は弱くなりますので、Wi-Fiルーターは普段最もインターネット利用する機会が多い場所の近くに、かつ障害物で隔てられないところに設置することが望ましいでしょう。

広範囲での利用を優先するなら、なるべく家の中心に置く

家族でWi-Fiを共有する際など、「1台のWi-Fiルーターで複数の部屋に電波を届かせていきたい」という場合は、できるだけ電波を届けたいエリア全体の中心の位置にWi-Fiルーターを置くことをおすすめします。

Wi-Fiの電波は放射状に広がる性質にありますので、例えばWi-Fiルーターを角部屋や建物の端部分に置かれていると、当然ながらその位置から離れた部屋ほど電波は届きにくくなります。

モバイルルーターなら窓際で向上することも

一方で、WiMAXやポケットWiFiといったモバイルルーターやSoftbank Airなどのホームルーターは、電波を屋外近くの基地局から無線で受信していますので、その通信感度を上げることでWi-Fiルーターの繋がりやすさ、通信速度も向上します。

また、モバイルルーター・ホームルーターの通信も壁やコンクリートといった障害物の影響を受けやすくあります。

つまり、外から電波を受信しやすい窓際または窓際に近い場所・窓際まで障害物がない場所にWi-Fiルーターを置くことによって、接続状況を改善する可能性を高められるということですね。

一方、光回線等の固定回線のWi-Fiルーターは専用のケーブルで回線を引いていますので、外からの電波の繋がる場所を考慮する必要はありません。屋内でインターネット利用する場所を考慮してWi-Fiルーターの置き場所を決めていくと良いでしょう。

床に直置きせず、高い場所に置く

Wi-Fiルーターを床に直置きしている場合も要チェックです。

先にお伝えしたように、Wi-Fiの電波は放射状に送られますので、Wi-Fiルーターを床に直接置いていると、床面で電波が反射して障害物の影響を受けやすくなって、結果的に電波の通りが悪くなるのです。

目安としては、Wi-Fiルーターを床から1〜2m程度の高さに設置することです(上階のフロアまで電波を届けたい、なるべく広い範囲に電波を届けたいという場合は2mの高さが理想です)。

これによって、床面に置いたときより電波の届く範囲が広がり、より広範囲での接続と速度向上が期待できます。

WiMAXならビームフォーミング機能搭載機種がある

最近リリースされたポケットWi-Fiの「WiMAX」にはビームフォーミングという、スマホやPCといったインターネット接続機器の位置を探知して集中的に電波を送信してくれる機能が付いています。

ビームフォーミング機能搭載のポケットWi-Fi(WiMAX)

上記のWi-Fiルーターにおいては、ある程度置き場所を選ばずとも快適なインターネット接続が実現されやすくなるでしょう。

無線LAN中継器を利用するという選択肢も

光回線等の固定回線で、配線または家の間取りの都合で、「どうしてもWi-Fiルーターを適した場所に置けない」「電波が弱い部屋ができてしまう」という方は、「無線LAN中継器」を使うことで改善が可能です。

無線LAN中継器は、親機(Wi-Fiルーター)から発せられるWi-Fiの電波を中継して、より広範囲まで補強して届けることができる機器です。

Wi-Fiルーターと受信したいインターネット機器(またはそれらが置かれている部屋)の間に無線LAN中継器を置くことで、繋がりやすさや速度向上が期待できるでしょう。

家電製品の近くに置かない

WiFiの電波は物理的な障害物以外にも、電子レンジやIHヒーター、Bluetooth機器などの家電製品が発する電波からの影響を受けることが多いです。

特に、「電子レンジを使っているとWi-Fiルーターのインターネット接続が切れる」といった経験をされた方は多いのではないでしょうか。

これは、電子レンジの使用する電波の周波数帯域が重なってしまい、WiFiの電波が正常に送れなくなってしまうために起きるものです。

Wi-Fiルーターの置き場所は、上記に挙げたような家電製品からはなるべく距離を置くようにしたほうが良いでしょう。

周波数を変えてみる手も

WiFiの電波は、大きく2.4GHz帯と5GHz帯の2つの周波数帯を利用しており、Wi-Fiルーターのなかにはこの2つの周波数帯を任意に選べるものがあります。

かつ、電子レンジをはじめとした家庭内の家電・機器では2.4GHz帯の電波を利用しているものが多く、それらが原因でインターネット接続に不調が起きる場合は周波数を5GHz帯に変更することによってインターネットの繋がりやすさや通信状況が改善される場合もあります。

ただし、通常は5GHz帯よりも2.4GHzのほうが電波は届きやすいので、家電利用時における他の電波からの影響がない場合は2.4GHzでご利用されることをおすすめします。

周波数 メリット デメリット
2.4GHz 比較的電波が広範囲に届きやすい 家電製品(特に電子レンジ、IHヒーター等)で
同じ周波数を使う機器が多く、
干渉しあって繋がりにくくなることがある
5GHz 家電製品を使っていても干渉されにくい 障害物や遮蔽物があると速度が落ちやすい

水槽や金属・鏡の近くに置かない

屋内または室内でWi-Fiの電波を通しやすくするうえで更に注意したいのが、水、そして金属・鏡です。

まず、水はWiFiの電波を通しにくくさせる性質があるので、たとえば水槽の近くにWi-Fiルーターを置いてしまうと電波の届く範囲にマイナスの影響を及ぼします。

また、金属や鏡は電波を反射してしまうので、WiFiの電波が思ったとおりに届かなくなる場合があり、特にキッチンやバスルーム、洗面台、金属製のラックあたりではそれら(金属・鏡等)の影響を受けやすくあります。

Wi-Fiルーターを設置する際は、水槽や金属・鏡の近くに置かないように意識しておくと良いでしょう。

収納に入れたり、カバーを被せたりしない

その他、本棚やラックといった収納家具のなかにWi-Fiルーターを老いた場合、壁面に挟まれて電波が遮られ、結果的にインターネットの繋がりや通信速度もマイナスの影響を与えやすくなります。

そのほか、ほこりが被るのを防ぐ等の理由でWi-Fiルーターにカバーを掛けたりしていた場合は、材質によってはWi-Fiルーターから発する電波を阻害してしまうこともありますし、Wi-Fiルーターの熱がこもりやすくなって、故障の原因にもなります。

Wi-Fiルーターの設置は、収納に入れたりカバーを被せたりしないよう、意識しておくと良いでしょう。

おすすめのWi-Fiルーター設置場所

ここまでの内容で、Wi-Fiルーターの置き場所を検討する際に、どんな点に意識して(または注意して)場所を決めるか大体のイメージを持てたのではないでしょうか。

インターネットの繋がりを更に良くしていき、通信速度を改善していく為のWi-Fiルーターの置き場所について、まとめていきましょう。

Wi-Fiルーター設置条件まとめ

Wi-Fiルーターの置き場所を新たにする際は、以下の要件を意識しておくと良いでしょう。

  • 普段よく利用する場所
  • ある程度高さがある場所(1〜2mの高さ)
  • 家電が近くにない場所
  • 水槽や金属・鏡に近くない場所
  • 収納・カバーを使わない

これら5つの要件がWi-Fiルーターの置き場所として適しているかについては前述の通りです。

あとは、これら要件が少しでも多く当てはまる場所を選んでいけば良いのです。

総論として、Wi-Fiルーターの置き場所で一番適しているのは「普段からスマホ・PCといったインターネット接続する機器の利用場所に近い位置で、金属製ではない『机』や『棚』の上」になることが多いでしょう。

いろんな場所に置いて試してみよう

前項の「Wi-Fiルーター設置条件まとめ」からWi-Fiルーターの置き場所の目途が立ちましたら、まずはその場所にWi-Fiルーターを置いて、それから他の候補となる場所にも置いてみて、それぞれインターネットの繋がり状況を試していくと良いでしょう。

ポイントは、「Wi-Fiルーターは、大抵こういう場所に置くもの」といった決めつけを無くしていくことです。

よく、(形状が似ているからといって)電話機用の回線終端装置等と同じ場所にWi-Fiルーターをひとまとめに置いていたり、美観を意識してか箱などで囲ってしまうケースが見受けられますが、そういった場所に設置することによってWi-Fiルーター本来の機能が損なわれてしまっては本末転倒です。

Wi-Fiルーターからの電波がなるべく広範囲に、インターネット利用したい場所に届くように意識して、色々な場所にWi-Fiルーターを置いてみて試すことが重要です。

「少し場所を変えただけで、インターネットの通信速度が飛躍的に上がった!」というケースも少なくありません。

それでも改善しないなら「通信回線」自体を変えるという選択肢も

ここまでの内容を試してみて、それでもやはり「繋がりにくい」「回線速度があまり改善されない」ということでしたら、お使いのWi-Fiルーターの通信回線自体の限界であることも考えられます。

光回線の固定回線を利用されている場合は、回線の規格を「IPv4」から「IPv6」に変更することによって通信速度が改善することもあります。

IPv6とは「多くの人がインターネットを利用する時間帯においても混雑を回避して通信できる仕組み」であるIPoEの接続方式を利用できる回線です。

多くの光回線サービスではこちらのIPv6の回線規格に対応していますので、一度試してみると良いでしょう。(設定方法については、ご契約先のプロバイダまたは光通信サービスの提供会社にお問い合わせください)。

ポケットWiFiやWiMAXなどのモバイルルーターを利用されている方は、一度契約更新時期を見計らって最新機種に変更する、または光回線等の固定回線に切り替えるといったことを検討されることをおすすめします。

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まとめ) Wi-Fiルーターの「置き場所」にもこだわりを持つことで、インターネット接続の快適さは向上できる!

私は自宅でよくAmazonプライムの映画を観るのですが、以前まで良くインターネット接続が切れてしまうことが多く、そのことが少なからずのストレスとなっていました(良いシーンで急に止まってしまったり、画像が荒くなることが度々あったため)。

あるとき「もしかしてWi-Fiルーターの設置場所が良くないのかも…」と思い、本記事のようにWi-Fiルーターの置き場所を色々変えてみたところ、結果インターネット接続の安定度合は大きく改善しました。

現在自宅または建物内のインターネットの速度が出ない、接続が途中で切れるなどの状況にある方は、ぜひ今回の記事で紹介した「Wi-Fiルーターの置き場所の条件」を試していただければと思います。

以前の私がそうであったように、インターネット接続において劇的な改善が見られ、今まで以上に有意義なネット活用に繋げられる方は、きっと多くいらっしゃることでしょう。

Wi-Fiルーターの置き場所の条件(再掲載)

  • 普段よく利用する場所
  • ある程度高さがある場所(1〜2mの高さ)
  • 家電が近くにない場所
  • 水槽や金属・鏡に近くない場所
  • 収納・カバーを使わない

皆様のこれからの快適なインターネットライフを実現していく際に、この記事が少しでもお役立てできることを、心より願っています!


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