ホームルーターはデメリットばかり!モバイルルーターとの違いを理解しよう

ソフトバンクのWi-FiルーターやWiMAXの契約で、「ホームルーター」タイプにしようか「モバイルルーター」タイプにしようか迷っていませんか。

特にインターネット接続する場所が「ほとんど自宅になる」という方は、「ホームルータータイプの方が適していそう」と感じられることもあるでしょうね。

さて、ホームルーター・モバイルルーターどちらも「初期工事不要」「光回線と比べて月額料金が安い」といったメリットがありますが、総合的に見た際にはモバイルルーターでの利用がおすすめになる方が多くなります。

一方で、インターネット活用のスタイル次第では、ホームルーターがおすすめになる方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、そんな「ホームルーター」と「モバイルルーター」の特徴・違いから、それぞれおすすめの人のタイプと代表的な端末について詳しくお伝えしていきます。

この記事を読めば、あなたにとってホームルーター・モバイルルーターどちらを優先的に検討すべきか判断をしっかりつけられることでしょう。ぜひご覧ください!

ホームルーターとモバイルルーターの違い

さて、まずはホームルーターの特徴を知るうえで、ホームルーターとモバイルルーターの違いについて確認してみましょう。

ホームルーターとモバイルルーターの概要比較

  ホームルーター モバイルルーター
製品イメージ

概要

家庭または職場で据え置き型として使用するWi-Fiルーター。

初期工事無しに利用できる。
ACアダプタによる電源供給が必要。

サイズはモバイルルーターに比べ大きめ。

持ち運び可能なWi-Fiルーター。

初期工事無しに利用できる。充電型バッテリーを搭載し、外出先でもインターネット接続が可能。

サイズが小さい(バッグやポケットに入れて持ち運び可能)。

ホームルーターとモバイルルーターとの最たる違いは以下にあります。

ホームルーターはACアダプタによる電源供給が必要

モバイルルーターは外出先でも利用できる充電式ですが、ホームルーターはACアダプタによる電源供給が必要なので外出先では基本的に利用できません。

ホームルーターのサイズは大きめ

モバイルルーターは基本的に持ち運び可能なコンパクトサイズですが、ホームルーターは据え置き型なので、サイズはやや大きめです。

正直、ホームルーターはデメリットが多い

モバイルルーターのメリットから、モバイルルーター・ホームルーターの違いを比較してみましょう。

  モバイルルーター ホームルーター

工事不要で、簡単な設定だけですぐに使える

月額料金が光回線より安い

外出先でも利用できる

×
持ち運ぶのに適したサイズ ×

上記表で示す通りモバイルルーターのメリットが、ホームルーターでは殆ど適応されません。

まず、1つ目の「工事不要で、簡単な設定だけですぐに使える」については、ホームルーターには製品に操作パネル(液晶部分)が付いていません。そのため、ホームルーターは初期設定時にスマホ・パソコン等を使って設定をする必要があります。

それさえすれば利用はできるので、光回線の接続工事よりはずっと簡単ですが、モバイルルーターより手間がかかるのは間違いないですね。

また、「外出先でも利用できる」については、ホームルーターは充電式ではなく、コンセントから直接電力を供給する形式を取っていますので、利用はコンセントのあるところ(かつケーブルの届く範囲)に限られます。

更に「持ち運ぶのに適したサイズ」では、モバイルルーターと比べてホームルーターはかなり大きいです。WiMAX製品のL02(ホームルーター)のW06(モバイルルーター)とで比較して見ると、以下のように差が歴然と見られます。

一方で、ホームルーターにはこんな特徴(メリット)も

ここまで、「ホームルーターよりもモバイルルーターのほうがメリットが多い」ということをお伝えしましたが、一方でホームルーターにはモバイルルーターにはない以下の特徴(メリット)もあります。

  • 最大同時接続数が多い
  • 室内に置いても違和感のないシンプルなデザイン
  • ACアダプタによる電源供給でバッテリー残量の心配なし

それぞれ、順を追って見ていきましょう。

最大同時接続数が多い

「ホームルーター」タイプの特徴としてまず挙げられるのが、「最大同時接続数の多さ」です。

「モバイルルーター」タイプの端末では、最大同時接続数は10〜16台になることが通常ですが、「ホームルーター」タイプでは20〜60台(※端末によって差があります)。

家族でのインターネット利用ほかIoT機器へのインターネット接続を検討されている方、または小規模オフィスでの利用を検討されている方は同時接続数の観点からホームルータータイプのほうがおすすめになることも多いでしょう。

室内に置いても違和感のないシンプルなデザイン

また、「ホームルーター」タイプの「デザイン」面についても注目しておくと良いでしょう。

一般的にホームルーターは、白基調のシンプルな、どんな部屋にも馴染むようなデザインになっています。リビングや寝室に置いても視覚的に邪魔になることはまずありません。

一方でモバイルルーターは持ち運ぶことを前提としているため、ある程度目立つ配色のデザインになっています。モバイルルーターをホームルーター代わりに利用する際は、そのデザイン(配色)がややうるさく感じてしまうこともあるかもしれません。

ACアダプタによる電源供給でバッテリー残量の心配なし

その他、ホームルーターは持ち運び不可、かつバッテリー充電は出来ませんが、逆にコンセントから電源を常に供給しているので、「バッテリー残量」の心配をする必要がありません(ただし、モバイルルーターでも充電しながら利用すれば同様の利用は可能です)。

「毎回充電する手間を省きたい」「常にバッテリー残量を気にするのが面倒」という方は、ホームルーターの利用がフィットするかもしれませんね。

モバイルルーターをホームルーター代わりに使うのはアリ?

それでは次に「ホームルーター代わりにモバイルルーターを使うのはアリか?」という点について、前章で紹介したそれぞれの特徴を踏まえ、光回線などの固定回線代わりに利用する場合を想定して、違いを比較してみましょう。

  モバイルルーター ホームルーター

工事不要で、簡単な設定だけですぐに使える

月額料金が光回線より安い
最大同時接続数
室内設置に違和感のないデザイン
電源供給

「最大同時接続数」「室内設置に違和感のないデザイン」については若干不利な側面もありますが、それさえ気にならなければモバイルルーターをホームルーター代わりに使っても問題ないですね。

当然ながら、モバイルルーターを「ホームルーター代わりに使ってはいけない」というルールがあるわけではありません。

つまり、ホームルーターとしても使えて、かつ外出用にも持ち運び出来るモバイルルーターを利用したほうが、上記メリットを充分に体感できるということですね。

ホームルーター、モバイルルーターそれぞれおすすめな人は?

ここまでの内容で、ホームルーターとモバイルルーターの違いについてのイメージも大分育まれてきたことかと思います。

一度、ホームルーターとモバイルルーターそれぞれおすすめな人はどんな人かについてまとめてみましょう。

モバイルルーターよりホームルーターの利用がおすすめな人のタイプ

  • インターネット利用が、屋内(室内)に限られるという人
  • 複数人・複数端末でのインターネット接続を予定しており、最大同時接続数が多くなる人
  • ホームルータータイプのシンプルな「デザイン性」を重要視する人
  • バッテリー切れを気にすることなく、ACアダプタの電源供給でルーターを利用したい人

ホームルーターよりモバイルルーターの利用がおすすめな人のタイプ

  • 外出先やコンセントの無い部屋でもインターネット利用する可能性がある人
  • 最大同時接続数は1〜10台に収まるという人
  • 初期設定の手間なく、簡単にインターネット接続できるようにしたいという人
  • バッテリー充電の手間がそれほど気にならないという人

ホームルーターとモバイルルーター、ご自身にとってのおすすめはどちらになりましたでしょうか。

具体的に契約を検討し始めようという方向けに、次章からは、それぞれホームルーターとモバイルルーターのおすすめ製品について、特徴・スペック・料金イメージをお伝えしていきます。

ホームルーターとモバイルルーターのスペック比較

ホームルーターとモバイルルーターにおいて、通信速度などのスペックの差はほとんどありません。

提供元のメーカーやサービスタイプ(ソフトバンクかWiMAXか等)によって差は生じますが、メーカー・タイプが同じ場合はほぼ同様スペックと見て良いでしょう(ただし、後述の「ソフトバンクAir・モバレコAir」はホームルーターのみのサービスとなります)。

ここからは、利用者の多いホームルーター・モバイルルーターサービスとして「WiMAX」「ソフトバンクAir(モバレコAir)」「ネクストモバイル」を取り上げ、それぞれが有する製品のスペック・料金をお伝えしていきます。

WiMAX

ホームルーター・モバイルルーター共に、サービスの利用を検討する際にまずチェックしておきたいのが「WiMAX」でしょう。

WiMAXのホームルーター・モバイルルーターの特徴

  • 月間のインターネット利用無制限(3日間10GBまでの制限あり)
  • 多くのプロバイダーから提供されており、月額料金が安め
  • 通信速度が速い

WiMAXは「HUAWEI」と「NECプラットフォームズ株式会社」2社のメーカーからホームルーター・モバイルルーターがそれぞれ発売されており、前述の通り同社製品内では通信速度等のスペックはほぼ同等になります。

ホームルーター・モバイルルーターとの違いでは、最大同時接続数はホームルータータイプの方が多いので、「同時接続数が多くなる」予定の方はホームルーターを優先して検討しておくと良いでしょう。

以下、WiMAXの最新端末4点(ホームルーター2点、モバイルルーター2点)をご紹介します。

【ホームルーター】Speed Wi-Fi HOME L02(HUAWEI)

最大通信速度

下り558Mbps(ハイスピードプラスエリアモード867Mbps、LAN接続時1Gbps)

上り30Mbps(ハイスピードプラスエリアモード75Mbps)

サイズ W93×H178×D93mm
重さ 約436g
最大同時接続数 40台(2.4GHz20台、5GHz20台)

WiMAX HOME L02スペックガイド!HOME01比較とおすすめプロバイダ紹介!

【ホームルーター】WiMAX HOME01(NECプラットフォームズ株式会社)

最大通信速度 下り440Mbps 上り75Mbps
サイズ W70×H155×D100Dmm
重さ 約436g
最大同時接続数 22台(2.4GHz10台、5GHz10台、LANポート2台)

WiMAX HOME 01スペックガイド!L01との性能の違い比較!

【モバイルルーター】Speed Wi-Fi NEXT W06(HUAWEI)

最大通信速度 下り558Mbps(ハイスピードプラスエリアモード867Mbps、USB接続時1.2Gbps) 上り30Mbps(ハイスピードプラスエリアモード75Mbps)
サイズ W128×H64×D11.9mm
重さ 約125g
最大同時接続数 16台

WiMAX W06スペックガイド!WX05比較とおすすめプロバイダ紹介!

【モバイルルーター】Speed Wi-Fi NEXT WX05(NECプラットフォームズ株式会社)

最大通信速度 下り440Mbps 上り30Mbps
サイズ W111×H62×D13.3mm
重さ 約128g
最大同時接続数 10台

WiMAX W06スペックガイド!WX05比較とおすすめプロバイダ紹介!

WiMAXの月額料金(GMOとくとくBB)

WiMAXの月額料金(料金プラン)は、前述の通り提供するプロバイダによって違います。

ここでは現時点(2020年1月)においてもっとも料金の安いプロバイダ「GMOとくとくBB」の月額料金を紹介します。

キャンペーン名 月額割引キャンペーン
プラン ギガ放題プラン
初期費用 事務手数料:3,000円
月額料金

1〜2ヶ月目2,170円

3〜36ヶ月目3,480円

37ヶ月目〜4,263円

GMOとくとくBB WiMAXは月額割引がおすすめ!料金が確実に安くなる

ソフトバンクAir・モバレコAir

続いては、ソフトバンクAir・モバレコAirについて見ていきましょう。

ソフトバンクAirとモバレコAirは契約先の会社は別になりますが、製品は同じもので、つまり当然ながら通信速度等のスペックは全く同様になります。

ただし、料金はモバレコAirのほうが圧倒的に安いので、両者の契約を検討時はモバレコAirにしたほうがお得になります。

ソフトバンクAir・モバレコAirの特徴

  • ホームルータータイプのみ
  • 月間のインターネット利用無制限
  • 最大同時接続数が多い
  • 料金はソフトバンクAirがやや高め、モバレコAirは低価格

ソフトバンクAir・モバレコAirは端末に1〜4のバージョンがありますが、私たち利用者が端末を選択することはできず、利用する地域によって選ばれる仕組みとなっています(※現在ではバージョン3か4になります)。

【ホームルーター】Airターミナル1〜4

バージョン Airターミナル1 Airターミナル2 Airターミナル3 Airターミナル4
最大通信速度 110Mbps 261Mbps 350Mbps 481Mbps(一部エリアで962Mbps)
サイズ 261x220x64mm 208x95x95mm 208x95x95mm 225x103x103mm
重さ 610g 550g 550g 635g
最大同時接続数 32台 64台 64台 64台

SoftBank Airの評判は?契約前に知るべきメリット・デメリット

モバレコAirの評判は?SoftBank Airとの違い・差を比較

ソフトバンクAir・モバレコAirの月額料金

  ソフトバンクAir モバレコAir
初期費用 事務手数料:3,000円 事務手数料:3,000円
月額料金

1〜12ヶ月目3,800円

13ヶ月目〜4,800円

1〜2ヶ月目1,970円

3ヶ月目〜3,344円

前述の通り、ソフトバンクAirとモバレコAirの月額料金はモバレコAirのほうがかなり安くなります。

ただし、両者で行われる「入会キャンペーン」の実施内容は若干違いがありますので、契約の際はソフトバンクAir・モバレコAirそれぞれ現時点で行われているキャンペーン内容を確認した上で、契約先を選定されると良いでしょう。

ソフトバンクAir・モバレコAirの注意点

ソフトバンクAir・モバレコAirを利用する際に一点注意したいのが、「ルーターを利用する場所について」です。

ソフトバンクAir・モバレコAirともに「ホームルーター」タイプとして、コンセントにさえ繋げばすぐに利用できますが、利用場所は「契約住所でのみ利用」とされています。

▽参考:[SoftBank Air]契約住所以外での利用はできますか。(SoftBank Air 「よくあるご質問(FAQ)」)

Q:[SoftBank Air]契約住所以外での利用はできますか。

A:契約住所以外でのご利用はできません。契約住所以外で利用された場合、本サービスの契約を解除させていただく場合があります。

つまり、ソフトバンクAir・モバレコAirで、契約先住所以外の場所で利用した場合「契約解除」になる恐れがあるということですね。

運営会社がどの程度厳密に上記シチュエーションを監視されているかは分かりませんが、急な引っ越しや出張の際、このリスクについては事前に意識しておくと良いでしょう。

ネクストモバイル

ホームルーター・モバイルルータータイプの端末を扱うサービスにて最後に紹介するのが、「ネクストモバイル」です。

ネクストモバイルは、月額料金の安さ、選べるプランの豊富さで人気のWi-Fiルータープロバイダーです。

ソフトバンクの回線を利用しておりインターネットの繋がりやすさに対する評判は高いですが、通信速度は下り最大150Mbps(ホームルーター・モバイルルーターともに)とやや遅めです。

ネクストモバイルの特徴

  • 月間のインターネット利用無制限
  • 月額料金が安い
  • 通信速度はやや遅め

一点注意しておきたい点として、ネクストモバイルのホームルーターは最大同時接続数が「10台まで」とやや少なめです。

料金は相応に安いのですが、他の通信速度等のスペックも鑑みるとネクストモバイルのホームルーターを選択するメリットはあまりないでしょう。

ネクストモバイルで契約するのならモバイルルータータイプの「FS030W」がおすすめになります。

ネクストモバイルの評判は?契約前に知るべきメリット・デメリットまとめ

【ホームルーター】HT100LN

最大通信速度 下り150Mbps 上り50Mbps
サイズ W130×H130×D37mm
重さ 約200g
最大同時接続数 10台

【モバイルルーター】FS030W

最大通信速度 下り150Mbps 上り50Mbps
サイズ W74×H74×D17.3mm
重さ 約128g
最大同時接続数 15台

ネクストモバイルの月額料金

ネクストモバイルは前述の通り複数のプランが用意されており、プラン毎に利用料金が変わります。

多くの人におすすめは月内インターネット使い放題の「使い放題プラン(月額3,100円)」ですが、通信量がそれほど多くならないという方はより低価格の「フラット20GBプラン(月額2,400円)」や「フラット30GBプラン(月額2,700円)」で検討されても良いでしょう。

初期費用 事務手数料:3,000円
月額料金

■フラット20GBプラン

1〜24ヶ月2,400円 

25ヶ月目〜2,900円

■フラット30GBプラン

1〜24ヶ月2,700円 

25ヶ月目〜3,200円

■使い放題プラン

1〜24ヶ月3,100円 

25ヶ月目〜3,600円

まとめ)多くの人にとっては、ホームルーターよりもモバイルルーターがおすすめ!

ここまでの内容を、ざっとまとめておきましょう。

モバイルルーターよりホームルーターの利用がおすすめな人のタイプ

  • インターネット利用が、屋内(室内)に限られるという人
  • 複数人・複数端末でのインターネット接続を予定しており、最大同時接続数が多くなる人
  • ホームルータータイプのシンプルな「デザイン性」を重要視する人
  • バッテリー切れを気にすることなく、ACアダプタの電源供給でルーターを利用したい人

ホームルーターよりモバイルルーターの利用がおすすめな人のタイプ

  • 外出先やコンセントの無い部屋でもインターネット利用する可能性がある人
  • 最大同時接続数は1〜10台に収まるという人
  • 初期設定の手間なく、簡単にインターネット接続できるようにしたいという人
  • バッテリー充電の手間がそれほど気にならないという人

何度かお伝えした通り、ホームルーターとモバイルルーターの性能差はほとんどなく、かつモバイルルーターもホームルーター代わりに利用することができます。

多くの方にとって、わざわざホームルーターを購入するよりも、持ち運び可能で外出先でもインターネット利用できるモバイルルーターを購入したほうが利便性は高まることでしょう。

皆様のこれからの快適なインターネットライフを実現していく際に、この記事が少しでもお役立てできることを、心より願っています!


11月のおすすめモバイルWi-FIサービス

サービス名/プロバイダ・キャンペーン・プラン 回線 契約年数 月額料金
1 BBN Wi-Fi トリプル
キャリア
2年 3,250円/月 公式サイト
2 ギガWi-Fi
(U2sプラン)
トリプル
キャリア
3年 3,250円/月 公式サイト
3 WiMAX
(GMOとくとくBB 月額値引き)
WiMAX2+ 3年 3,344円/月
(1〜2ヶ月目2,590円、
25ヶ月目〜4,263円)
公式サイト